「森林再生プロジェクト」は、パルシステムが、世界各国で活動している国際NGOプラン・ジャパンと提携し、パルシステム独自の国際支援活動としてスリランカで環境教育・森林再生をめざして取り組んでいるプロジェクトです。
お預かりした346万4400円のカンパは、三ヵ年の計画の中で、分水地点管理、環境保護啓発活動、植林・森林管理、農業指導などさまざまな活動に使われていきます。ご協力ありがとうございました。
プラン・ジャパンより、スリランカ現地の近況報告が届きましたので、ご報告させていただきます。
スリランカにおける森林再生プロジェクト 進捗ご報告書(2008年6月)
継続的な森林再生には地域住民の協力が不可欠です。スリランカにおける森林再生プロジェクトでは、地域住民への啓蒙活動を行う日々が続いています。
地域住民への意識啓発
2008年5月、プラン・ジャパンと森林保護局は、森林再生と分水地点保護に対する住民の意識向上のため、各地域でミーティングを開きました。ミーティングは、このプロジェクトで恩恵を受ける貯水池周辺のクダガマなど5つのコミュニティで開催され、計144人の住民が参加。参加者は、森林管理、植林地土壌改良、また地域ぐるみで森林再生を行い環境保全を図ることで長期的な利益を生み出していくことの重要性を理解し、間もなく始まる雨季に備えた活動についても話し合いました。この席で、住民は自分たちの力でプロジェクトを実施していこうという決意を新たにしました。
モデル庭園設立
地方教育長は、保護地区のモデル学校3校に対し、モデル庭園造りを認可しました。現在、活動内容を検討中です。生徒たちは、校内で自分たちの手でプロジェクトを実施していくことで、環境保全の大切さを学んでいきます。
子どもクラブによる森林再生についての討論会
地域の子どもたちで構成する子どもクラブの代表3クラブが、森林再生・分水地点管理についての連続討論会を行っています。最終討論会は、地元のラジオ放送局で特別番組として放送される予定です。子どもたちも討論を重ねることによって、環境保全について理解を深めます。
上流・下流域保護区境界線の測量活動
プラン・ジャパンは、保護区境界線の測量のため、5業者から見積もりを取りました。調査局の支援を得て、現在各見積もりを比較・検討しているところです。また、プラン・ジャパンは現場でともに活動するパートナーも選定中です。
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集会所で開催されたクダガマ コミュニティでのミーティング。43人が参加しました。 |
農家の一角を借りて行われたパハラ・サマネワ コミュニティでのミーティング。老若男女、27人が参加しました。 |
集会所で行われたパラナ・ハルミレワ コミュニティでのミーティング。39人が参加しました。子どもを連れた母親も森林局職員の説明を熱心に聞いています。 |