■「作る」と「食べる」がつながる産直だからこそ、この深刻な事態をいっしょに考えていきましょう
飼料価格の高騰による畜産生産者の経営圧迫は、この先も続くことなので、もっと大きな被害になると判断しました。「作る人」と「食べる人」が顔の見える関係であるパルシステムだからこそ、まず組合員のみなさんに、この深刻な現状を知っていただきたい。そして、生産者を応援する気持ちを、「カンパ」という形で届けられたらと思っています。田んぼや畑の堆肥を作る畜産業は、地域循環型農業を支える屋台骨。日本の食を支える意味でも、今回のことで国内の畜産業が衰退してしまうと取り返しがつきません。
カンパはあくまで一時的な措置ですが、生産者にとっては大きな励ましとなるはずです。あなたの思いを、声とともに産地に届けていきましょう。
パルシステム連合会 常務執行役員 産直政策担当 山本伸司
畜産生産者応援カンパ
●注文用紙に6桁番号と口数(一口からお受けします)をご記入ください
受付期間:7月2回〜7月5回
商品番号:190802 [現金・一口300円]
193526 [ポイント・一口300ポイント=300円]
オンラインパルでご注文されている方で、「現金」によるお申し込みは注文番号記入の方法で、「ポイント」の方は「注文内容確認画面」のポイント使用申し込み欄にてお申し込み
ください。
※カンパを届ける対象は、牛肉、豚肉、鶏卵、牛乳の各産直産地(計39団体)です。原則として畜種別・出荷金額に応じて配分します。
※非遺伝子組換え飼料の使用生産者、及び打撃の大きい小規模生産者については、配分において加算します。
※パルシステムとしても組織カンパのほか、職員や関連会社社員によるカンパを実施しています。
■飼料高騰の背景
日本の飼料自給率は25%(2006年度/農林水産省「飼料をめぐる情勢」2008年4月)です。穀物飼料の6割を占めるとうもろしはすべて輸入であり、約96%がアメリカ産です。
バイオエタノール政策をとるアメリカのとうもろこし生産者は、バイオエタノール用の飼料生産・販売に切り替え、とうもろこしの割合が激減しました。これにより飼料用とうもろこしの国際相場が急騰し、配合飼料の価格が30から40%も値上がりしました。
生産コストの約6割を飼料代が占める畜産生産者にとってこれは緊急事態です。飼育頭数500頭の養豚業者の例では、2年前に比し、月75〜80万多くかかることになります。長くパルシステムの産直を支えてきた生産者もやむなく、畜産をやめてしまうケースも出てきています。
■農畜産業を守り、自給率を高めるために〜パルシステムの取り組み〜
日本の農畜産業を守り、自給率を高めることがパルシステムの方針です。この畜産現場の窮地にパルシステムでは、生産者との話し合いを重ね、昨年より商品の規格変更、値上げなど、3度の緊急措置をとってきました。しかしこうした対策も飼料価格の急騰には追いつかず、現在8月以降の価格見直しを検討しています。
生産者が畜産業を継続できて、皆さんが利用しやすい価格設定を模索していきます。また生産者とともに飼料米など、輸入飼料に依存しない仕組み作りに取り組んでいます。
みなさまのご理解、ご協力をお願いいたします。
■畜産生産者に応援メッセージを送りましょう!
パルシステムでは、畜産生産者へのカンパとともにみなさんの応援のメッセージを受け付けます。
商品カタログ7月4回(配布7/6〜11)の「ひとことメール」、ホームページでは下記よりメッセージが送れます。
畜産生産者応援メッセージ受付
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