■「産地へ行こう。」ツアー
パルシステムは、毎年「産地へ行こう。」ツアーを多数企画しています。
命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。

掘り出した「たけのこ」を手に記念撮影
■生産者が作った堆肥センターを見学
今年度15回目、最後の「産地へ行こう。」ツアーは3月14日から16日まで、パルシステムの産直産地、JAふくおか八女(福岡県八女市)を訪れました。組合員とその家族38名、JAふくおか八女の職員と生産者を合わせて約70名が参加しました。
14日は、JAふくおか八女にて、生産者の方から産地の概要を教わりました。八女茶、いちご、伝承菊などの地域の特産品について、またパルシステムの産直産地としては1999年の「根付きたけのこ」に始まり、いちご、ハウスみかん、ぶどう、長なす、トマトなど19品目を生産していること、またこの地域の農業の取り組みについてお話をうかがいました。
広大なお茶畑、八女中央大茶園と茶工場も見学しました。摘みとった生茶を蒸し、葉打ち、揉みまでの工程はすべて機械化されていました。
堆肥センターでは、安心でおいしい農作物を作るために欠かせないほ場の土のための堆肥を作っている様子を学びました。一般的な堆肥センター、家畜の排泄物の処理施設とは異なり、生産者自らが堆肥を確保するために作った施設とのことでした。

「あまおう」はその場で味わいました
■「あまおう」、たけのこ、トマトなどの収穫体験
翌15日の午前中は八女市星野村を訪れました。「星の文化館」ではプラネタリウムや望遠鏡で天体観察を体験、「茶の文化館」で星野村伝統の本玉露「しずく茶」を味わいました。
昼食交流会では、JAふくおか八女の女性部「夢あいグループ」のみなさんが地元の食材で作ってくださった昼食を頂きながら、作り方も教わり交流を深めました。
午後の収穫体験では、たけのこ、トマト、なす、「あまおう」の4種類の作物を収穫しました。たけのこ、トマト、なすは気温が高くなるこれからが収穫の最盛期とのことでしたが、気温が上がると甘みが少なくなる「あまおう」は今が最盛期で、採れたてはとても大きくおいしかったです。

トマトの収穫も体験
夕食はJAや生産者のみなさんと交流をしながら、日頃の農作業のご苦労などのお話をうかがったり、「あまおう」のアイスクリームをいただきました。
最終日の16日は、選果場でトマトの選別、箱詰めを、長峰パッケージセンターでは、いちごのパック詰め作業を見学ました。また安全でおいしい農産物づくりのために残留農薬や栄養成分、土壌診断分析などを行っている環境センターも訪れました。
参加者のみなさんからは「安全なものをおいしく食べてもらいたい、という生産者のみなさんの気持ちや努力がよく分かりました」などの感想をいただきました。
|