「森林再生プロジェクト」は、パルシステムが、世界各国で活動している国際NGOプラン・ジャパンと提携し、パルシステム独自の国際支援活動としてスリランカで環境教育・森林再生をめざして取り組んでいるプロジェクトです。
今回お預かりした190万円のカンパは、三ヵ年の計画の中で、分水地点管理、環境保護啓発活動、植林・森林管理、農業指導などさまざまな活動に使われていきます。ご協力ありがとうございました。
プラン・ジャパンより、スリランカ現地の近況報告が届きましたので、ご報告させていただきます。
スリランカにおける森林再生プロジェクト 進捗ご報告書(2008年2月)
パルシステム組合員のみなさまからの支援が決定した2007年12月半ば、プランスタッフは早速このプロジェクトの対象地となる、スリランカ北中部州アヌラダープラ地域へ赴きました。プロジェクト計画に参加した地域の人々に活動実施決定を知らせるためです。森林保護や水源管理について地域の意識向上を図ることから始めるこのプロジェクトでは、地域の人々の参加と協力が不可欠なのです。知らせを聞いた人々は大喜びし、自分たちが中心となって活動を進めていくという決意を新たにしました。
年が明け2008年1月21日プランスタッフの指導の下、農業振興局、野生生物保護局、森林保護局、カシューナッツ振興団、メダワチヤ地区事務所などからの代表がメンバーとなるプロジェクト委員会を設置しました(写真1)。プロジェクト委員は、保護区境界線の調整や分水地点管理のトレーニング実施などそれぞれの担当業務に責任を持って取り組むことを約束し、貯水池地区の視察も行いました(写真2)。また、各地区の農家組織ではプランが主導するプロジェクト説明会が始まっています(写真3)。地域の人々は自然保護への意識向上から始まる農業活性化に強い関心を示しました。一方プランは、農業振興局や野生生物保護局に対して学生を参加させる活動の実施を提案し、このプロジェクトに子どもたちも巻き込むことを計画しています。
2008年2月18日にはメダワチヤ地区事務所においてプロジェクトに参加し、恩恵を受ける地域の人々を対象としたワークショップを開催します。ここで人々はプロジェクトの目的を認識して活動に参加できるように十分な指導を受ける予定です。