
会場の模様
■パルシステム協力会が主催
「パルシステム協力会」は、1990年に発足し、現在はパルシステムグループのお取引先305会員で構成されています。協力会では、組合員のみなさんに安心して利用していただける商品づくりや業務品質の向上に努め、各種イベントへの協賛や工場見学、学習会への協力など、パルシステムの活動にともに取り組んでいます。
今回の「品質管理学習会」は協力会の会員を対象にパルシステム協力会が主催し、パルシステム連合会品質保証部が協力して開催するもので、今年で5回目となりました。
■具体事例から食品表示を学ぶ
当日は、協力会の品質管理部会長を務めるパルシステムのポテトチップスでおなじみ(有)菊水堂の岩井菊之氏より開会の挨拶があった後、二人の食品表示専門家による講演をいただきました。
まず独立行政法人農林水産消費安全技術センターの村田和宏氏からは、「加工食品の表示について」と題した講演です。
最近の加工食品品質表示基準の改正については、一括表示(品名・原材料名・内容量などの記載一覧)様式の弾力化や、原料原産地の表示の注意点が説明されました。また、中間製造段階(業者間取引関係)でもJAS法(農林物資の規格化および品質表示の適正化に関する法律)の品質表示が適用される改正についても詳しい説明がありました。

村田氏(左)と藤平氏
続いて株式会社日本アクセスの藤平幸男氏より、「食品表示の法律・基準等と商品表示の管理について」をテーマにお話をいただきました。食品表示にかかわる主な法律についてわかりやすくご説明いただいたほか、食品表示をする上での留意点が各省庁のサイトなどにも掲載されているのでぜひ参照するようにと参加者にすすめました。
また長年食品表示をご担当されている経験から、問題のある表示の事例を紹介いただきました。重大なものではアレルギー表示義務に関わるものなど人命や商品回収に影響するものもあり、表示の重要性について説きました。
最後に、パルシステム連合会品質保証部の山本和雄 仕様書管理課長からは、パルシステムの「ひとことメール」を通じて届いた食品表示に関する組合員の声の紹介と、仕様書管理課から協力会のみなさんへ食品表示の注意点とお願いについて説明がありました。
参加者からは、「最近の法改正でどこがどう変わったのか、一括表示に記載する際にどこを注意すべきかなど、知っているつもりで見落としがちな点をあらためて学ぶ事ができた」「組合員の声が聞けてよかった」などの感想がありました。
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