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掲載日:2008年2月22日

「西宇和果実出荷組合公開確認会」を開催しました
2月19・20日、2007年度、最後となる公開確認会を、パルシステムの柑橘類の産直産地、西宇和果実出荷組合(愛媛県西宇和郡伊方町)にて開催しました。生協組合員など約50人が参加し、愛媛県の最西端、佐多岬にある産地の農場視察や各種帳票類の確認を行いました。

■愛媛県の佐多岬にある柑橘類の産地

会場の様子(瀬戸アグリトピア)

 2月19日・20日、2007年度7回目で最後の公開確認会をパルシステムの柑橘類の産地、西宇和果実出荷組合(愛媛県西宇和郡)で行いました。当日は生協組合員約16人、パルシステム関係者、他の産直産地の生産者など33人、合わせて49人が参加しました。

 温州みかん、伊予柑など柑橘類の産地、西宇和果実出荷組合は、愛媛県の最西端、佐多岬半島の伊方町にあります。年間平均気温16度と温暖で、瀬戸内海に面したリアス式海岸のため、ほ場の多くが段々畑です。 太陽からの直射日光・段々畑の石積みからの照り返し・海からの照り返しの「3つの太陽」の光が、光合成を促進し、甘みと酸味のバランスのとれた柑橘類を育んでいます。


■若手生産者による産地プレゼンテーション

産地を代表しあいさつする
門田治満氏

 2月19日は、都市と農村の交流を図るための施設、瀬戸アグリトピア(伊方町大久)にて産地プレゼンレーションが行われました。

 開会にあたり、パルシステム連合会の若森資朗理事長は「自分の食べているものを誰がどうやって作っているかを知ることから食への信頼が生まれます。公開確認会は、現在問題となっている食の危うさを克服する取り組みです」と挨拶しました。続いて産地を代表し、農業生産法人(株)ニュウズの門田治満代表、組合員代表のパルシステム千葉、禿(かむろ)美知子理事、来賓の橋本伸一伊方町収入役があいさつしました。

 産地プレゼンテーションは、若手生産者が交替で行いました。基本理念は「元気と魅力あるスタッフ」による循環型農業の実践と地域の活性化にあること。清見オレンジ、温州みかんなどの農薬使用などの栽培基準、収穫から出荷までの管理体制、2001年には(株)ニュウズを設立し、若手人材の育成や生産工程管理の事務局として機能していることなどが説明されました。

 質疑応答では、若者の就農率の高さや、この地域に多いハクビシンや野鳥対策についてなど多くの質問があがっていました。

 夕食交流会では、柑橘類の食べ較べをしながら、生産者の日常生活や消費者のみかん離れなど柑橘生産の問題点についてもお話を聞く事ができました。


■清見オレンジの段々畑を視察

急斜面にある段々畑を見学

 翌20日は、ほ場見学でした。ちょうど収穫期を迎えた清見オレンジの畑は海を臨む小高い山の斜面にあり、作業の苦労が実感できました。門田代表が、この産地に特徴的な栽培技術、芽かぎ(春先に新芽をとる)や剪定の実作業を見せてくれました。

 (株)ニュウズの選果場では、選果、箱詰めの工程も見学しました。

 伊方町役場で行われた公開確認会のまとめでは、西宇和果実出荷組合と同じ愛媛県のパルシステムの産直産地、無茶々園の大津清次社長ほか10人の監査人が所見を述べました。「パルシステムの産直四原則(※1)に従い、今後はもっと交流に力を入れて欲しい」「事前監査で農薬の保管がきちんとしている事を確認できました」などの声が上がっていました。

 最後に、パルシステムの野村産直事業部長が「栽培計画や記録はすべてファーマーズネット(※2)で管理されており、流通はGAP(※3)やHACCPの手法を取り入れている事も特徴的です。今後もさらに交流を深めていきましょう」とあいさつし、門田治満氏が「この公開確認会でいただいたみなさんの意見を参考にして、さらに新しい農業形態をめざします」と述べ閉会しました。

 参加した組合員は「ひとりひとりの生産者の方の顔が見える公開確認会で、安心感が増しました」といった感想を述べていました。


【資料】

※1 パルシステムがめざす産直四原則

 (1)生産者が明らかであること
 (2)生産方法や出荷基準が明らかで生産の履歴がわかること
 (3)環境保全型・資源循環型農業をめざしていること
 (4)生産者と組合員相互の交流ができること


※2 ファーマーズネット

パルシステムの青果の子会社、(株)ジーピーエスが運営・管理する「生産者と消費者のコミュニケーション」のためのホームページ及び、栽培管理システムのこと(ジーピーエスと産地・生産者2者の情報共有を目的とするもの)。栽培管理システムは、品目毎に栽培計画、栽培履歴を入力し主に農薬取締法、パルシステムのふーど、エコチャレンジ基準を満たしているかをチェックできるシステム。産直四原則の(1)、(2)に対応している。

ファーマーズネット


※3 GAP

GAP(Good Agricultural Practice)とは、安全な農産物を生産するために必要な栽培管理と、ほ場や集出荷施設などの環境整備において、農業者が守るべき規範



清見オレンジのほ場で剪定作業を見学
しました

選果場で箱詰、計量、最終チェックが
行われます


若手生産者のみなさんのあいさつ

公開確認会終了後に全員で記念撮影





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