
公開確認会の様子
(八千代町中央公民館)
パルシステム連合会は、1月26日(土)、茨城産直センター(結城郡八千代町)の公開確認会を八千代町中央公民館で開催しました。当日は、パルシステムの組合員60人、役・職員20人、生産者150人、あわせて約230人が参加しました。
■組合員交流も盛んな青果の産地、茨城産直センター

茨城産直センター
坂入一巳代表
茨城産直センターは、県西部の八千代町と県東部の茨城町のふたつの支部からなり、1986年に有機肥料メーカーと有機栽培に賛同する農家で結成されました。「生産者と消費者の健康を守る」がモットーで、1995年には茨城県環境保全型農業コンクールで優秀賞を受賞しました。
生産量日本一の白菜やキャベツ、レタス、トマト、きゅうりなどの野菜、また近郊では珍しい果物の産地でもあり、産地交流企画「メロン・トマトまつり」「メロン・スイカまつり」など組合員との交流も盛んです。
当日は、まずパルシステム連合会の野村産直事業部長より「茨城産直センターは、パルシステムでも4番目に取り扱い量多く、食の安全・安心が社会的関心事となる中で減農薬の先進的取り組みを行っている産地です。2度目の公開確認会で、前回からの改善点などをしっかり確認し有意義なものにしましょう」と開会のあいさつがありました。
続いて、茨城産直センター坂入一巳代表、組合員を代表しパルシステム茨城の小谷悠子理事長、来賓代表、大久保守 八千代町町長のあいさつがありました。
■産地プレゼンテーションとほ場見学
産地からのプレゼンテーションでは1、第一回公開確認会から現在までの歩み 2、産地の理念・組織概要 3、部会の規定、ほ場管理 4、栽培基準、栽培管理について 5、環境保全型農業の取り組み、6、組合員との交流について生産者から報告されました。
パルシステムのエコ・キャベツ(※)の栽培基準が「除草剤、土壌くん蒸剤、優先排除・問題農薬不使用」であることや、2002年から実施している「ほうれん草の硝酸態チッソ削減の取り組み」などについて発表されました。また2007年の産地交流では、延べ952人が参加したとのことでした。
ほ場見学では、ミニトマトのハウスとキャベツのほ場に行きました。ハウスでは「最近の燃料費の高騰で10アール当たり1日1万円弱の燃料費がかかっている」といった生産者の説明に、みな驚いていました。除草剤を使用していないため、他の畑より雑草が目立つ広大なキャベツ畑では、その場で食べてみた参加者から「葉が肉厚で甘い」と感想があがっていました。
監査人の所見報告では、パルシステム生産者・消費者協議会の香取代表幹事はじめ組合員など9人の監査人が、ひとりづつ発表しました。「2001年の第1回に比較し、土壌検査など、ほ場管理データが格段に充実している」「ミニトマトの栽培では粘着テープや防虫ネットを使用し、農薬を減らす技術を確認できました」といった所見が述べられました。
最後に、茨城産直センター 井川博之茨城町支部長より、「今後は耕作放棄地を活用し、行政とも連携しながら、さらに環境に負荷の少ない農業をめざします。生産量が拡大し、若手の後継者が増えてほしいと願っています」とあいさつし、閉会しました。
【資料】
※「エコ・チャレンジ」について詳しくは、下記をご覧ください
「エコ・チャレンジ」の意味は?(PDF108KB)
公開確認会について
昨今、ますます関心が高まっている農畜産物の安全性につきまして、パルシステム連合会ではこれまで大きな成果をあげてきた「農薬削減プログラム」を発展させて「環境保全型農業推進会議」として、食の安全性の確保、環境保全に貢献した農業つくり、情報公開・トレーサビリティの確保などを進めております。その取り組みのひとつとして、公開確認会を開催しております。生産者、消費者参加による確認作業を2006年度まで70産地で開催、実施いたしました。
<当日の様子>

キャベツのほ場で生産者の説明を
聞きました

ミニトマトのハウスも視察しました

茨城産直センターの未来を担う後継者、
若手生産者のみなさん

帳票類をチェックする監査人の質問に
答える生産者
|
|