■商品評価委員会と商品評価フォーラム
パルシステム連合会では、第三者の有識者で構成する「商品評価委員会」を設置し、取扱商品やサービスを総合的、客観的に評価していただき、その結果を事業の改善に生かす、商品評価の取り組みを行っています。3年目となる今年度は、会員生協による商品評価の取り組みもより活発化し、9月下旬には2006年度の商品評価の総括として『商品評価リポート2006』を発行しました。
今回の「商品評価フォーラム2007」は、現状の商品をめぐる課題や成果、今後の課題などをグループ内で共有化し、より一層、組合員のくらし課題解決に貢献する事業を進めていくために開催したものです。
■組合員や取引先約200人が参加

商品評価フォーラムの様子
(アルカディア市ヶ谷)
当日、会場のアルカディア市ヶ谷には、パルシステムグループの組合員、役職員、メーカーのみなさんなど約200人が集まりました。
冒頭、パルシステム連合会若森資朗理事長より、「環境と食と農は、一貫してパルシステムの中心テーマでしたが、現在では、国民全体の最大関心事ともなり、時代はパルシステムにとって追い風といえます。しかし、オーガニック(有機)市場は、市場全体の1%に過ぎないという厳しい現実もあります。今後のパルシステムの課題は、子孫のためにも、食と環境を守るオーガニック市場自体を創出していくことにあります」とのあいさつがあり、フォーラムが始まりました。
続いて、商品評価委員会の梅沢昌太郎委員長より総評として「パルシステムの食と食周辺のサービス、“くらし課題解決事業”としての側面を組合員に、浸透させてゆくことが大切です」と述べられました。
これを受けて、パルシステムの取組みや進捗状況の報告がなされました。まず、商品統括本部の原副本部長より、「2007年PB商品開発の取組み」と題し、今年度上半期の新規開発商品513点の内、特に4つのPB商品「生乳70%の飲むヨーグルト」などの開発コンセプトについて説明されました。
栗田商品企画部長からは「媒体と商品を通じたブランディングの取り組み」と題し、3つの商品カタログを通しての「暮らし課題解決」の取り組み(レシピ提案や食育の普及)が報告されました。

総評を述べる商品評価委員会の
梅沢昌太郎委員長
産直事業部の野村部長からは、「産直事業のさらなる強化の取組み」について、品質保証部の新道部長からは「商品事故の対応」について、事業支援・くらしサポート事業統括本部、松本部長からは「ブランドの到達点と今後の課題」と題して、他生協の違いをいかに打ちだしてゆくかという、ブランド浸透期の課題について報告されました。
山本常務執行役員は、全体報告として「加入後7年以下の組合員が全組合員の75%を占める現在、パルシステムの基本理念を曲げずに、グループの絆を深め、より地域に密着した生協をめざします」と述べました。
最後に、唐笠一雄専務理事より「外部の商品評価委員会による評価システムは生協では前例のない画期的なものです。このフォーラムを機に、パルシステム独自の“事業と運動を兼ね合せた事業モデル”をより深化させ、無店舗で地域社会にいかに根付いていくか、議論と検討を重ねていきます」とのまとめがなされ、閉会しました。
【資料】
■パルシステムの商品評価システムついて、詳しくは下記をご覧下さい
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