パルシステム連合会は、「産地へ行こう。」ツアーを開催し、命をはぐくむ食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員の交流を深めています。
■組合員が5月に田植えをした田んぼで収穫体験

稲刈りの様子
9月22日(土)、23日(日)、パルシステムのお米の産地JAささかみ(新潟県阿賀野市)において「産地へ行こう。ささかみ稲刈りツアー」を開催しました。パルシステムの組合員とその家族86名、JAささかみの生産者およそ70名、新潟総合生協の組合員、新潟大学の学生に加え、パルシステムと会員生協の就職内定者も研修で参加し、総勢およそ160名で、収穫体験を行いました。
好天のなか、稲刈り体験をしたのは、生協組合員が5月に田植えをし、6月に草取りをした田んぼです。
はじめに生産者の方から稲の生育状況と刈り方についての注意を受け、各自、鎌を手に田んぼに入りました。
最初はこわごわ使っていた鎌も、生産者の指導もあって、だんだん上手になりました。
5月の田植えツアーの参加者は、田植えをした際に、自分が植えた稲が分かるよう目印として立てておいた名札を探し、その稲を刈っていきました。生産者の方からは、刈り取った稲の束ね方も教わり、1時間半ほどで、全部を刈り終えることができました。
刈り取った稲は棒を立てて干したり、コンバインで脱穀しました。脱穀の終わった藁は地元で「さいの神」といわれる火祭り、2月のどんど焼き、に使われます。
収穫体験後の夕食交流会では、新米のおにぎりやJAささかみの女性部のみなさんが作ってくれた郷土料理、野草の天ぷらそば、おからのパンなどを食べ、みんなで収穫の喜びを分かち合いました。

みんなでがんばりました
翌日は、「生きもの観察」と「しめ飾り作り体験」のグループに分かれました。近くにある「じゅんさい池」や「福島潟」で、生きもの観察をしたグループは、田んぼとは違った生きものを見ることができました。
しめ飾りづくりのグループは、「ささかみのしめ飾り」を実際に作っている生産者のみなさんから丁寧な指導を受け、正月用の「輪飾り」を作りあげました。
参加者からは、「田んぼの稲を、全部刈り取れて満足です」「5月に自分で植えた稲が刈リ取れてよかった」「新米のおにぎりが、とてもおいしかった」などの感想をいただきました。
【資料】
パルシステムとJAささかみ
パルシステムとJAささかみは1978年から産直の事業と交流を続けています。都市と農村をつなぐこの事業と交流は、環境を保全し持続可能な食料生産をめざす環境保全型農業、資源循環型農業へと発展し、「ゆうきの里ささかみ」からは首都圏の消費者、生協組合員に安全でおいしい農産物が届けられ、また首都圏からは田植えや稲刈り、田んぼの生き物観察等のツアーとして、たくさんの生協組合員や家族が「ささかみ」を訪れています。
また2000年5月、(旧)新潟県笹神村、JAささかみ、パルシステム連合会の三者で「食料と農業に関する基本協定」を締結し、これにもとづく「食料と農業に関する推進協議会」を設置し、産直に関わるさまざまな事業をすすめています。この協議会では、交流事業をさらに進めるため2004年4月からNPO法人「食農ネットささかみ」を立ち上げ地域活動を推進しています。
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