
「中級監査人講習会フィールドワーク(和郷園)」を開催しました |
6月30日(土)、パルシステムの近郊産地としておなじみの和郷園(千葉県香取市)で、中級監査人講習を開催しました。初級監査人講習を修了したパルシステムの組合員ら15人が農産の監査について学びました。農畜産物の安全を消費者と生産者が一緒に確認する「公開確認会」で活躍します。 |
■公開確認会と監査人講習会 〜食の安全を消費者が産地で確認〜

パルシステム連合会は、消費者である生協組合員自身が生産者といっしょになって農畜産物の安全性を確認する「公開確認会」に1999年より取り組んでいます。
また、公開確認会を充実させるものとして生協組合員、役職員、生産者を対象とした「公開確認会監査人講習会」を2001年より毎年開催し、中級講座の開設やフィールドワーク手法の取り込み、オーガニック検査員の視点を参考にしたカリキュラムの設定など、監査人のレベルアップを図っています。
■青果の産直産地「和郷園」で開催

2007年度最終回の「公開確認会中級監査人講習会フィールドワーク」を6月30日(土)、パルシステムの青果の産直産地、「和郷園」(千葉県香取市)にて開催しました。今回は東京マイコープの組合員を中心に15人が参加し、公開確認会の監査について学びました。
当日は、まず和郷園 木内博一代表のごあいさつから始まりました。その後、監査方法やレポートの書き方について学び、日本オーガニック検査員協会 参与 水野葉子さんから「有機JASなどの法制度」についてお話をいただきました。
午後は、和郷園生産委員長の佐藤正史さんより、産地のご紹介をいただいた後、とうもろこし、トマト、枝豆、にらのグループごとにほ場模擬監査、グループワークを行いました。グループには各品目の生産者と日本オーガニック検査員協会の方がアドバイザーとしてつき、実際のほ場(=田畑のこと)で、生産について聞き取りを行い、監査の練習を行いました。
参加者からは、現在の生育状況や、除草の方法、病害虫への対応、土作りについてなど、多くの質問がされ、その一つひとつに生産者の方が丁寧に答えてくださいました。とうもろこしのほ場では、参加者が生のとうもろこしの味見をさせていただき、「収穫までまだ1週間もあるのに、こんなに甘いんですね!」と驚いていました。また、とうもろこしの先端の部分につく「アワノメイガ」という虫も見せていただきました。生産者は天気の変化と、この虫への対策に特に気を使うそうです。
当日は、今にも雨が降りそうでしたが、会が終了するまで降られることはなく、かえってすずしいフィールドワーク日和でした。参加者からは、「生産者の土地を実際に見せていただいて、生の声をその場で聞けるとは、とてもぜいたくな時間をいただいて、感謝です。今までなにげなく注文していた野菜にあらたな思いを持つことができました」、「まだまだ知らないことばかりなので、できればまた参加したいと思った」などの感想が寄せられました。
今回学んだ受講者が、多くの公開確認会で監査人としてご活躍くださることを期待して、会を終了いたしました。
【資料】
■和郷園については下記をご覧ください。
農事組合法人 和郷園(新しいウィンドウで開きます。)
■2007年度 公開確認会 日程

月日 |
企画名 |
対象品目 |
開催地 |
7月19・20日 |
大潟村産地会議公開確認会 |
農産(米) |
秋田県 |
9月20・21日 |
榎本牧場公開確認会 |
畜産(牛) |
北海道 |
10月11・12日 |
トップリバー公開確認会 |
農産(野菜) |
長野県 |
10月17〜22日 |
タイ・トゥンカーワット農園経営農民会公開確認会 |
農産(バナナ) |
タイ |
12月8日 |
秩父乳業(JA埼玉酪農)公開確認会 |
酪農(牛乳) |
埼玉県 |
1月26日 |
茨城産直八千代支部公開確認会 |
農産(野菜) |
茨城県 |
2月19・20日 |
西宇和果実出荷組合公開確認会 |
農産(果実) |
愛媛県 |

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