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公開確認会と監査人講習会 〜食の安全を消費者が産地で確認〜 |

パルシステム連合会は、消費者である生協組合員自身が生産者といっしょになって農畜産物の安全性を確認する「公開確認会」に1999年より取り組んでいます。
また、公開確認会を充実させるものとして生協組合員、役職員、生産者を対象とした「公開確認会監査人講習会」を2001年より毎年開催し、中級講座の開設やフィールドワーク手法の取り込みなど、オーガニック検査員の視点を参考にしたカリキュラムの設定など、監査人のレベルアップを図っています。

2007年度二回目の「公開確認会中級監査人講習会フィールドワーク」を6月9日(土)、パルシステムの青果・米の産直産地、「JAつくば市谷田部」(茨城県つくば市)にて開催しました。初級監査人講習会を終了した生協組合員ら25人が参加し、公開確認会の監査について学びました。
まず、公開確認会の意義や、監査手法についてパルシステムから説明し、日本オーガニック検査員協会水野葉子参与より、有機JASなどの法制度について講演を聞き、有機JASの歴史や課題、消費者として何をすべきかを学びました。
フィールドワークでは、野菜と米のグループに分かれて実施しました。対象品目は、パルシステムで取り扱うエコ小松菜、米はふーど米(有機栽培)とエコ・チャレンジ米でした。
JAつくば市谷田部では、2006年に二度目の公開確認会を実施しています。フィールドワーク後、その時の資料をもとに、産地からプレゼンをしていただきました。産地の概要をつかんだところで、帳票類をもとに、生産者からヒアリング(聞き取り)を行い、慣行栽培(県の基準に則った一般的栽培方法)との違い、農薬を使わないための工夫や、日々苦労されているポイントなどについて模造紙にまとめて、グループごとに発表を行いました。
参加した組合員からは、「監査人のイメージがつかめました。」「やはり産地に来なければわからないことが多いと実感しました。」「パルシステムの基準で栽培することの大変さとJAつくば市谷田部の生産者の真摯な姿勢が伝わってきました。」「深く学習をし、監査マニュアル等を知ることで、より安心安全を実感し、生産者の方々の努力と熱意を知ることができた。」などの感想が寄せられました。
出荷で忙しい中、たくさんの生産者のみなさんにご協力をいただき、参加者一同感謝の気持ちをお伝えして会を終了しました。
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