
消費者の目で食の安全確認 第5回「工場の公開確認報告会」を開催しました
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パルシステムでは、食品製造委託工場の品質管理向上と評価を進めるため、工場の公開確認活動を行っています。2006年度は消費者である生協組合員がパルシステム商品の5つの製造工場を視察。4月16日(月)、5回目の「工場の公開確認報告会」を開催し、各工場の品質管理の取り組みなどの報告をし、製造者と消費者が相互理解と信頼を深め合いました。 |
2006年度に開催した5工場での「工場の公開確認会」の報告を、4月16日(月)東京都消費者総合センターにて行いました。会場には生協組合員や役職員など約80人が集まりました。
はじめに、主催者である「工場の公開確認部会」の東京マイコープ松本典丈部会長は、「連合会の商品担当や品質管理担当の職員だけでなく、パルシステムグループ会員生協の組合員理事や職員が工場へ行き、どんな人がどんな場所・どんな思いで作っているか見てくることが大切です。また、この報告会では、消費者とメーカーの相互理解を深める場としてほしい。」とあいさつしました。
続いて2006年6月から2007年3月の間に「工場の公開確認会」を開催した5つの工場の責任者よりあらためて工場の概要や品質管理の取り組み、製造商品のこだわりなど特徴についてお話しいただきました。作業衣の改善など異物混入防止に努めていることや、整理整頓を徹底していることが報告されました。
また、公開確認会に監査人として参加した生協組合員より工場を訪れての所見が発表されました。
どの工場も衛生管理の徹底をめざしており、総評としてまとめていただいた食品安全コンサルタントの渡邉清孝先生は「基本は衛生管理。また、衛生を保つにはそこで働く人たちの理解・実行・改善・提案といった現場力が大切です。監査人で参加する組合員も、現場力はどうかという視点で見てみるとよいと思います。お互いに切磋琢磨してよりよい企画になることを祈念します。」と述べました。
最後に、確認会を受け入れてくださった5つの工場に、感謝状を授与しました。パルシステムでは、今後も工場の公開確認会を開催し、製造者と消費者の相互理解と信頼を深めてまいります。
●報告工場
報告工場 |
主対象商品 |
所在地 |
公開確認会実施日 |
岩手農協チキンフーズ(株)県央工場 |
までっこ鶏唐揚用 他 |
岩手県八幡平市 |
2006年6月28日 |
暁魚類(株)工場 |
銀だら丸大豆醤油漬 金目鯛切身 |
千葉県袖ヶ浦市 |
2007年2月2日 |
(株)ゆう屋 |
魚河岸食堂のさば味噌煮 他 |
千葉県香取市 |
2007年2月19日 |
(株)松岡水産 |
紅鮭スモークサーモン切落し 50g×2 |
千葉県銚子市 |
2007年3月7日 |
(株)和郷さあや'Sキッチン |
カットほうれん草(バラ凍結) |
千葉県香取市 |
2007年2月28日 |
資料

■「工場の公開確認会」とは


消費者である生協組合員がパルシステム商品の工場を訪れ、商品が基準どおりに作られているか透明性を持って組合員に公表し、製造者と一緒になって食の安全を確認するシステムです。
2003年度に開始し、工場の製造管理の記録や衛生管理の取り組みについて点検確認しています。
2005年には「TASIQA(たしか)システム」(パルシステム品質保証認定制度)を制定し、同システムに基づいた工場の公開確認活動を推進。4年間で開催した公開確認会は、2006年度の5工場を数えて合計22工場となりました。
牛乳、精米、肉加工工場など、対象工場は多岐にわたります。製造工場と消費者組合員の信頼関係の強化と、それに基づくパルシステムならではの商品利用の拡大定着、また商品事故の削減をめざします。
また、公開確認会の結果は、年に1〜2回開催する「工場の公開確認報告会」で報告しています。工場の責任者・組合員・生協職員が参加し、消費者である組合員が製造工場での品質管理の取り組みや改善努力を知り製造者との相互理解と信頼を深める場となっています。

●TASIQAシステムとは

Trial(試み)Authorization(認証)for Safety(安全)Improvement(改善)and Quality(品質)Assurance(保障)system(制度)の略。パルシステム独自の品質保証制度。
●以下のページも参考にご覧ください。

パルシステムの品質保証 |
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