パルシステム連合会は、「産地へ行こう。」ツアーを開催し、命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員の交流を深めています。
今回のツアーは、パルシステムグループの組合員とその家族30人が、和歌山県にあるパルシステムの柑橘類などの産直産地、「さんまる柑橘同志会」と「紀ノ川農業協同組合」を訪れました。
初日、産地に着くとあいにくの雨でしたが、さっそくさんまる柑橘同志会のみなさん手作りの昼食をいただきました。なれずし、おにぎり、3年育てた「こんにゃくいも」で作ったこんにゃくやごぼうの煮物、煮豆、地元下津のしらすやてんぷらなど心のこもった料理をおいしくいただきました。
その間に雨も上がり、地蔵峰寺の裏から冷水浦(しみずうら)を望むと、和歌浦湾を囲む和歌山マリーナシティや発電所などの工場地帯が一望できました。みかん発祥の地、紀州みかんの元になった橘の木がある「橘本神社」で宮司さんから由来をうかがい、みかんの豊作と天候の回復を祈りました。
その後、選果場で選果の様子を見学しました。生産者の方から、今年からエコ・チャレンジ栽培に挑戦していること、みかんは小粒のほうがおいしいことなど教えていただきました。
みかんの収穫体験は、素人でも楽な平坦なほ場で行いました。収穫後、雨で濡れたみかんを一つひとつタオルで拭きながら箱詰めする作業を体験しました。
夜の交流会ではさんまる柑橘同志会や紀ノ川農業協同組合、紀伊半島食と緑の交流協議会(※)のみなさんと食事をしながらお話をうかがったり、和歌山やみかんに関するクイズをしたり、とても盛り上がりました。
翌日は、紀ノ川農業協同組合で柿とキウイフルーツの収穫体験を行いました。「土地に適した作物を選び、健康な状態の樹からいい果樹を収穫しています」とのお話が生産者の方からありました。直売所「ふうの丘」は日曜日とあって近隣から訪れた方で大盛況。紀州地方ならではの品揃えにあらためて驚かされました。
参加者からは「手作りの食事がおいしかった」「みかんや柿のほ場が急斜面で、作業の大変さがわかった」「生産者の方とお話ができて、苦労や熱意が伝わってきた」などの声が寄せられました。 |