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水俣環境スタディツアーを開催しました 目次に戻る

胎児性水俣病の坂本しのぶさんと参加者 首都圏コープ事業連合は、7月11日(日)から13日(火)まで熊本県水俣市で「水俣環境スタディツアー」を開催しました。6月・7月の環境月間にあわせて行ったこのツアーには、生協組合員・職員16名が参加しました。

 今年で3回目を迎えた「水俣環境スタディツアー」は、公害病「水俣病」について、水俣資料館の見学や「語り部」のお話、患者さんとの交流を通して学ぶものです。今年度はさらに、チッソ工場と水俣病患者施設「明水園」を訪問し、海岸のゴミ拾いと分別体験も行いました。

 棚田が広がり、海も近く景色のすばらしい水俣市。ここで発生した水俣病は、1956年に熊本県水俣市で公式確認され1968年に国がチッソ株式会社による公害病と認定された、工場排水中のメチル水銀に汚染された魚や貝などをたくさん食べることによっておこったメチル水銀中毒です。主に、脳など神経系を侵し、手足のしびれ、視野が狭くなるなどさまざまな症状が現れます。また、見た目にはわからなくても、頭痛や疲れやすい、においや味がわかりにくい、物忘れがひどいなどの症状で、日常のくらしに困る方もたくさんいます。治療方法がない水俣病は、現在も数多くの方々がその苦しみとともにくらしています。
 ツアーでは、いろいろな立場の方々からお話をうかがうことにより「水俣病」をさまざまな観点で知ることができました。汚染された魚を食べた母親の胎内でメチル水銀に侵され、障害を持って生まれた胎児性水俣病患者の坂本しのぶさんは、「水俣病はまだ終わっていません。多くの人に関心を持ってもらいたい。そして、水俣の教訓を生かして循環型社会を作ってほしい」と語りました。参加者たちは教科書や新聞、ニュースでしか知らなかった「水俣病」に触れ、さまざまな思いを持ち帰りました。

 公害の原点だからこそ、環境保全に力を入れている水俣市。全国に先駆けて、ゴミの分別収集を行うなど、市でもさまざまな取り組みをしています。また、水俣市にあるパルシステムの産地「水俣みかん共同出荷組合」、「みなまた茶組合」も、食の安全にこだわり、農薬や化学肥料の削減を行っています。生産者のなかには、水俣病を患う方もいます。高齢化が進み、若い人が都会に出て行く中で、農薬を削減することは大変な苦労があります。それでも、「公害を生んでしまった地域だからこそ、環境にやさしいもの、人の身体に安全なものを作りたい」と熱い思いを持っておいしい柑橘類やお茶を生産しています。
 パルシステムには、「水俣みかん共同出荷組合」から「ふーどの甘夏」、「みかん」、「不知火オレンジ」が、「みなたま茶組合」からは無農薬の「みなまた緑茶」が届きます。ぜひ、生産者の思いのつまった水俣の味をお試しください。

*ツアーの様子は次のページでご紹介しています。

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