若者と学びの支援

なりたい自分を
サポートする

学びたいという気持ちをもちながら、家庭環境や経済的な理由で進学を諦めざるを得ない、という学生がたくさんいます。パルシステムでは、給付型の奨学金制度による、経済面・精神面ともに安心できる学びの支援を行っています。

自立までの道を、
ともに歩む

パルシステムは、児童養護施設・福祉関連施設に入所している学生や、経済的な理由で孤立する学生に向けて奨学金制度を設けています。 パルシステムの奨学金制度は、給付型の奨学金で返済不要です。原資は組合員の募金でまかなわれており、卒業までの経済面を支えます。

また、パルシステムと連携する地域団体が「伴走支援団体」となり、複雑な事情を抱え孤立しがちな学生とつながり続け、精神的にケアします。 日々の生活相談など、困難を抱える学生にこそ身近に頼れる大人の存在が大切です。

若者を支援する2つ
の奨学金制度

パルシステム給付型奨学金の支援学生数は、2020年度から2024年12月時点での累計で77人、毎月サポーター数は、2024年12月時点で1万1,536人です。

一般財団法人パルシステム若者応援基金パルシステム給付型奨学金

2020年1月から開始。大学生、短大生、専門学生を対象に、毎月4万円を給付します。産地での農業体験など、パルシステムならではの社会参加プログラムを用意し、学生の視野を広げるための取り組みも行っています。

神奈川ゆめ奨学金の支援学生数は、2018年度から2023年度累計で112人、2023年度の毎月サポーター数は4,042人です。

公益財団法人神奈川ゆめ社会福祉財団神奈川ゆめ奨学金

パルシステム神奈川が2018年1月に設立し、財団化しました。県内の高校生が対象で、毎月1万円に加え、入学・卒業時には準備金を給付。高校卒業後も、希望者にはキャリア支援や相談支援などを行っています。

  • 1.2020年度~2024年12月時点での累計数
  • 2.2024年12月時点
  • 3.2018~2023年度累計数
  • 4.2023年度

学習や体験をサポート

パルシステムは、奨学生を対象とした社会体験をはじめ、学習支援や居場所づくり、地域活動への参画など、さまざまな若者への支援を行っています。

奨学生の産地・農業体験

パルシステムの奨学生を対象に、パルシステムの産直産地での農業体験などを開催。学業以外の取り組みで、学生の視野を広げ自立に役立つ機会を創出している。

若者のボランティア活動

生活困窮者を食から支える「新宿ごはんプラス」などのボランティア体験を通し、若者の社会参画を促す。

就労体験

さまざまな境遇の人々に寄り添う、一般社団法人くらしサポート・ウィズを通じ、若者の就労体験を提供。首都圏若者サポートネットワークとも連携している。

こども食堂での学習支援

地域食堂「310食堂」(茨城県)など、気軽に立ち寄れる居場所をめざし、食や学習支援を行う交流スペースの運営をサポートしている。

Data

奨学金返済に困窮する
若者たち

大学生の2人に1人が利用しているとされる奨学金[5]。その多くは返済が必要な貸与型であり、返済に苦しむ若者も少なくありません。経済の低迷による収入の不安定化や、ローンの長期化が状況に拍車をかけ、若者の貧困につながっています。

また、給付型を設ける学校も、申請には学力基準などの高い条件を設定しています。しかし学力と所得の相関関係は根強く、貧困世帯などの学生には届きにくいのが現状です。

2022年9月実施のアンケート調査によると、奨学金の借入総額は平均310万円、毎月返還額は平均1.5万円、返還期間は平均14.5年です。

資料=労働者福祉中央協議会 「奨学金や教育費負担に関する アンケート報告書」(2022年9月実施)より作成