なりたい自分を
サポートする学びたいという気持ちをもちながら、家庭環境や経済的な理由で進学を諦めざるを得ない、という学生がたくさんいます。パルシステムでは、給付型の奨学金制度による、経済面・精神面ともに安心できる学びの支援を行っています。
パルシステムは、児童養護施設・福祉関連施設に入所している学生や、経済的な理由で孤立する学生に向けて奨学金制度を設けています。 パルシステムの奨学金制度は、給付型の奨学金で返済不要です。原資は組合員の募金でまかなわれており、卒業までの経済面を支えます。
また、パルシステムと連携する地域団体が「伴走支援団体」となり、複雑な事情を抱え孤立しがちな学生とつながり続け、精神的にケアします。 日々の生活相談など、困難を抱える学生にこそ身近に頼れる大人の存在が大切です。
2020年1月から開始。大学生、短大生、専門学生を対象に、毎月4万円を給付します。産地での農業体験など、パルシステムならではの社会参加プログラムを用意し、学生の視野を広げるための取り組みも行っています。
パルシステム神奈川が2018年1月に設立し、財団化しました。県内の高校生が対象で、毎月1万円に加え、入学・卒業時には準備金を給付。高校卒業後も、希望者にはキャリア支援や相談支援などを行っています。
パルシステムは、奨学生を対象とした社会体験をはじめ、学習支援や居場所づくり、地域活動への参画など、さまざまな若者への支援を行っています。
Data
大学生の2人に1人が利用しているとされる奨学金[5]。その多くは返済が必要な貸与型であり、返済に苦しむ若者も少なくありません。経済の低迷による収入の不安定化や、ローンの長期化が状況に拍車をかけ、若者の貧困につながっています。
また、給付型を設ける学校も、申請には学力基準などの高い条件を設定しています。しかし学力と所得の相関関係は根強く、貧困世帯などの学生には届きにくいのが現状です。
資料=労働者福祉中央協議会 「奨学金や教育費負担に関する アンケート報告書」(2022年9月実施)より作成