福祉と地域包括ケア

誰もがくらしやすい
地域をつくる

人口減少や高齢化、人手不足や貧困など、福祉のニーズも多様化する時代に。パルシステムは、誰もが安心して生活するための取り組みを行っています。

めざすは、
地域での共生

パルシステムは共生の社会をめざし、介護福祉や居場所づくりなどを展開。子育てや支援などのたすけあい活動にも力をいれ、地域の人々がともに支え合う取り組みを推進しています。

これらは、近年各自治体が進める福祉施策「地域包括ケアシステム」の構築の一助としても、期待がもたれています。

地域包括ケアシステムとは

おもに高齢者や障がい者を対象とした、医療や福祉を含む地域ケアの仕組みをいいます。同じ地域でくらす人々が、行政だけにとどまらず、ともに支え合いながら自立した生活を送ることを目標としています。

施設貸し出しやイベントを行う「パルひろば☆おおたかの森」のキッズスペース

多世代向け、
多機能な居場所づくり

誰も取り残すことのない、インフォーマルサービスの充実を広げています。高齢者や子育ての支援活動には組合員も参加。活動する組合員にとっても、活躍する場として役立っています。

パルシステム東京が運営する保育園「ぱる★キッズ足立」の子どもたちとデイサービス施設「足立陽だまり」の利用者さんがお花見を楽しみました。

28事業所を運営[1]
介護と保育の総合サービス

パルシステムでは、各事業の連携に加え、介護職員初任者研修(旧2級ヘルパー養成講座)などの人材育成にも尽力。介護と保育の枠を越えた、高齢者と子どもたちの交流も地域の明るさにつながっています。また、介護の利用者と家族が最期まで当たり前にくらすための「生協10の基本ケア」も導入しています。

  • 1.2023年度時点。東京・神奈川・千葉・埼玉で展開。社会福祉法人としての運営を含む

おもな福祉施設と支援

パルシステムでは、地域の特性やニーズに合わせ、特色のある支援やサービスを提供しています。

保育

ぱる★キッズ(東京)

パルシステム東京が運営する認証保育所。「たべる」「ふれあう」「あそぶ」を通じて、子どもの健やかなからだと豊かな心を育む。写真は生産者3名との交流のようす。
介護・グループホーム

グループホーム府中陽だまり(東京)

認知症の方専用の入居施設。専門の介護スタッフが24時間常駐し、安心して過ごせるようサポートを行う。
介護・ケアマネジメント

ケアマネジメントサービスぬくもり東林間(神奈川)

介護認定を受けた方が必要なサービスを適切に受けられるよう、本人や家族へのサポートを行う。
障がい者支援

ハートコープ湘南(神奈川)

2024年4月に設立された障がい者向けの福祉事業所。しいたけや果実の栽培を通して、利用者の「働きたい」思いの実現をめざす。
介護・複合施設

にじいろぱる松戸六実(千葉)

サービス付き高齢者向け住宅で、併設の介護事業所と連携。食事にはパルシステムの産直米を提供し、地域交流も行う。
生活支援

家事支援事業(千葉)

毎日のちょっとした「くらし課題」を解決する家事代行サービス。高齢者や産前産後の組合員など、幅広い世代が活用。
子育て支援

ぱる★てらす 親子ふれあいサロン(埼玉)

活動施設「ぱる★てらす」で毎週金曜日に開催されるサロン。紙芝居や絵本の読み聞かせを行い、子育て世代の交流の場として活用している。
たすけあい活動

いきいきネットワーク(埼玉)

組合員が活動し、子どもの見守りや送迎、高齢者の通院や買い物の付き添いなど、多岐にわたるくらしの課題を支援している。
たすけあい活動

くらしサポート(山梨 長野)

「困ったときはお互いさま」を合言葉に、組合員が自分の得意分野を生かして掃除や片付け、料理などを一定の料金で行う。
子育て支援

FANFUNランド(福島)

組合員が子育てを楽しむために、学び合ったり、話したり、遊んだりするために集まることができる。
子育て支援

道の駅あがの「はらぺこ」(新潟ときめき)

新潟県阿賀野市「道の駅あがの」のキッズルーム内でパルシステム新潟ときめきが運営。絵本の読み聞かせなども。
高齢者支援

高齢者支援企画(茨城 栃木)

近隣の方々に呼びかけ、街中にある店舗の一角でランチ会や手芸など集う場を提供。月に1度、茨城保健生協とのコラボで健康チェックも実施。

254[2]の行政と協定。
宅配を活かした地域の見守り

パルシステムは、60歳以上を対象に、お届け時の安否を親族に知らせる「見守り安心サービス」も行っています。現在は1,200人を超える組合員が登録。転倒の発見やたまった郵便物など、異変を察知した場合は速やかに行政と連携して対応します。

  • 2.2023年度時点。見守り協定のみの締結数
見守り安心サービス

Data

2070年には
4人に1人が75歳以上に

現在の日本の高齢化率は上がる一方で、2070年には4人に1人が75歳以上になると予想されています。老老介護や単身の高齢者も増加し、医療や福祉が不足する問題も危惧されています。

地域全体での互助は、世代を超えた課題として捉えていくことが重要です。

高齢化の推移と将来推計

2023年10月1日現在、65歳以上人口は3,623万人。総人口に占める65歳以上人口の割合は29.1%。2070年には、2.6人に1人が65歳以上、約4人に1人が75歳以上になると推計されています。

資料=内閣府「令和6年版高齢社会白書」をもとに作成

Topic

子育ての悩みから
くらしの困りごとまで

地域の支援を受けたくても、情報の取得や施設までの移動など、ハードルの高さを感じる場合があります。

電話やLINEなど、時間や場所にとらわれないサポートも必要なサービスです。パルシステムの「くらし相談ダイヤル」では、消費者アドバイザーなどの専門家が、子育ての悩みからくらしの困りごと、親の認知症、親族の借金まで、どんな内容にも耳を傾けます。

くらし相談ダイヤル