生きるための
セーフティネットをつくる
経済の低迷やコロナ禍で、日々の食事にも困る人が増えています。パルシステムは、各地の支援団体と連携して、生活に困窮している人たちへの支援に取り組んでいます。
パルシステムは、2008年に「年越し派遣村」へ食品を提供して以来、生活困窮者への支援に力を入れてきました。
2019年からは、輸送中の傷みなどの発生に備えた予備の青果や、組合員の注文に滞りなくこたえるために確保しているパンを、各地の子ども食堂やフードバンク、ホームレス支援団体などに提供しています。
支援団体に提供される食品は保存食が多いなか、パルシステムから届く新鮮な青果は支援先でも好評です。
2023年度から、一部の地域で「購入型フードドライブ」がスタート。家庭にある食品を寄付する従来のフードドライブとは異なり、組合員がフードドライブ用に商品を注文し、フードバンクを通じて食料を必要としている方に提供します。
家庭に寄付できる食品がないときでもフードドライブに参加できる、新しい取り組みです。
パルシステム山梨 長野からフードバンク山梨への寄付
Topic
バブル崩壊に加えて、2008年に起きた「リーマン・ショック」で日本の経済は悪化し、非正規労働者の「派遣切り」や「雇い止め」が広がりました。
長引く経済の低迷に加え、2020年以降のコロナ禍と物価高が重なり、生活困窮は一向に解消されていません。
日本では、2021年時点でおよそ15%の人が相対的貧困[4]の状態にあります。これは主要7か国(G7)の中で最悪[5]。特にひとり親世帯は半数近くが貧困状態にあるなど、経済的な格差が解消されていません。
パルシステムが生活困窮者の支援のため連携しているのは2023年度で245団体。幅広いネットワークで、食品提供を中心とした活動に取り組んでいます。