支え合い、
つながり続ける
近年の日本では、地震や台風、豪雨など多くの自然災害が毎年のように発生しています。パルシステムでは、自治体や地域団体と協力し、被災者のくらしと地域のコミュニティの再建に向けた支援活動に取り組んでいます。
自然災害が相次ぐなか、ときにはパルシステムの産直産地や取引先、配達エリア内にも甚大な被害がもたらされています。
有事の際、パルシステムは物資の提供や募金活動に加え、人員派遣など被災地域のくらしの再建にも力をいれ、被災地と被災者に寄り添いながら復興を支援しています。
また、 2011年3月に発生し、原発被災者のケアなどいまだ多くの課題を抱える東日本大震災においても、広く社会へ問題提起するための活動を続けています。
パルシステムは、配達エリア内で49の行政・企業と「災害協定」を締結しています。協定により災害発生時には行政との連携がスムーズになり、地域団体ともつながりやすくなります。
災害発生時、パルシステムは水や食料をそろえ、地域団体と連携して物資の支援ルートを確保します。その後、被災地の状況を確認し、組合員カンパなど必要な支援に取り組みます。
能登半島地震では、17万人におよぶ組合員からのカンパに加え、職員の派遣を実施。配達車両への同乗や被災住宅からの不用品撤去、高齢者介護などの支援活動を行いました。
2011年3月11日に発令された「原子力緊急事態宣言」は、今も解除の見通しがたちません。パルシステムは、募金による応援金や学習会などを行い、東日本大震災および原発事故を風化させないための支援を続けています。
組合員の募金による応援金は、福島の子どもたちの保養活動や甲状腺検診、原発事故を語り継ぐシンポジウムなどを開催する活動団体に贈呈。各団体はパルシステムが厳しく審査し、「被災者が本当に必要としていることに」使えるよう委任しています。
Topic
いざというときも食欲を落とさずに食べるためには、ふだんから食べ慣れている食品が役立ちます。
パルシステムでは、いつもの食品から日もちのよいものを多めに買い置きし、使った分だけ買い足すことで常に一定の備蓄をする「ローリングストック」の推奨を呼びかけています。