サステナブルな水産

海と川の資源を
守り、育む

海洋汚染や温暖化、過剰な漁業により海の生態系は今、非常事態に陥っています。パルシステムは、産直産地とともに水産資源を育みながら、持続可能な水産業をめざしています。

海では何が起きている?

地球最大の生態系を持つ海ですが、海水温上昇、プラスチック汚染や沿岸の富栄養化、乱獲など、人間の活動により危機的状況にあります。

海水温上昇 プラスチック汚染 富栄養化 乱獲

日本では何が?
減少する水産の担い手

日本では、漁獲量や魚の消費量が減少傾向により、漁業者や加工業者などの担い手不足も社会課題です。海の生態系を守り、水産資源を育む役目を担うのも水産業に携わる人々。彼らを支えていくことが必要です。

漁業就業者数の推移

漁業就業者は2003年から約15年で担い手が半分に減少

資料=水産庁「水産業の就業者をめぐる動向」をもとに作成。

環境、資源、
産業も支える水産産直

パルシステムは、海の生態系を守り、サステナブルな資源活用を進める漁業・水産業者と水産産直を結んでいます。適切な漁獲量と価格で持続的な取引を行い、産業を支えます。

パルシステムの水産産直 資源回復活動 適切な量を適切に漁獲 おいしく食べて資源回復に貢献 パルシステムの水産産直 資源回復活動 適切な量を適切に漁獲 おいしく食べて資源回復に貢献

Point

産直提携で重視すること

  1. 海の環境を保全し、
    水産資源を持続的に利用
  2. 日本の水産業再生に取り組む
  3. 水産物の安全性を追求
  4. 日本の魚食文化を大切にする
水産産直は14産地
岡山県 邑久町漁業協同組合 海草アマモの再生

岡山県 邑久町漁業協同組合海草アマモの再生

アマモ場は、魚などのすみか・産卵場所で、CO2吸収源となる「ブルーカーボン生態系」です。かきの産地である邑久町(おくちょう)漁協では、多様な生きものを育む「里海」を守るため、毎年アマモから種をとり海にまいて再生活動に取り組んでいます。

沖縄県 恩納村漁業協同組合 サンゴの植え付け 16,308本

沖縄県 恩納村漁業協同組合サンゴの植え付け

16,308[1]

生きもののすみかとなり、エサも育むサンゴ。パルシステムでは、恩納村漁協・メーカーの協力のもとに「恩納もずく」の商品代金の一部をサンゴの資源回復に活用。年間2000本(2022年度)の植え付けでサンゴ礁の回復に取り組み続け、2013年以降は植え付けたサンゴの産卵も確認しています。

北海道 野付漁協協同組合 海を守るための植樹活動 12,390本

北海道 野付漁協協同組合海を守るための植樹活動

12,390[2]

「コア・フード野付の秋鮭スモークサーモン」など、野付漁協の商品代金の一部を植樹活動に活用。「海と川と森はひとつ」を合言葉に1988年から組合員とともに植樹活動を続けています。稚貝・稚魚の放流による資源管理型漁業にも取り組んでいます。

鹿児島県 大隅地区養まん漁協協同組合 うなぎの資源回復をめざした支援金 6,888万円

鹿児島県 大隅地区養まん漁協協同組合うなぎの資源回復をめざした支援金

6,888万円[3]

パルシステムとともに協議会を設立。資源回復に取り組みながら、うなぎの食文化を継承する「食べながら守る」ための取り組みも続けています。

  • 1.パルシステムからの資金で植え付け(2010年〜2022年累計)
  • 2.パルシステムからの資金で植樹(2000年〜2023年累計)
  • 3.パルシステムからの賦課金とポイントカンパを資源回復に活用(2013年〜2023年度累計)

Topic

食べて水産業を応援

本来、魚食は健康的で環境にも負荷の少ない食生活のスタイルです。しかし魚の消費量は減少し、現在は肉の消費量が増加しています。

「お魚食べよう」がスタート!

パルシステムでは2024年度、水産業を食べて応援する「お魚食べよう」アクションをスタート。魚を気軽に食卓に取り入れられるよう商品開発、情報提供を行なっていきます。

お魚食べよう