海と川の資源を
守り、育む
海洋汚染や温暖化、過剰な漁業により海の生態系は今、非常事態に陥っています。パルシステムは、産直産地とともに水産資源を育みながら、持続可能な水産業をめざしています。
地球最大の生態系を持つ海ですが、海水温上昇、プラスチック汚染や沿岸の富栄養化、乱獲など、人間の活動により危機的状況にあります。
日本では、漁獲量や魚の消費量が減少傾向により、漁業者や加工業者などの担い手不足も社会課題です。海の生態系を守り、水産資源を育む役目を担うのも水産業に携わる人々。彼らを支えていくことが必要です。
パルシステムは、海の生態系を守り、サステナブルな資源活用を進める漁業・水産業者と水産産直を結んでいます。適切な漁獲量と価格で持続的な取引を行い、産業を支えます。
Point
アマモ場は、魚などのすみか・産卵場所で、CO2吸収源となる「ブルーカーボン生態系」です。かきの産地である邑久町(おくちょう)漁協では、多様な生きものを育む「里海」を守るため、毎年アマモから種をとり海にまいて再生活動に取り組んでいます。
16,308本[1]
生きもののすみかとなり、エサも育むサンゴ。パルシステムでは、恩納村漁協・メーカーの協力のもとに「恩納もずく」の商品代金の一部をサンゴの資源回復に活用。年間2000本(2022年度)の植え付けでサンゴ礁の回復に取り組み続け、2013年以降は植え付けたサンゴの産卵も確認しています。
12,390本[2]
「コア・フード野付の秋鮭スモークサーモン」など、野付漁協の商品代金の一部を植樹活動に活用。「海と川と森はひとつ」を合言葉に1988年から組合員とともに植樹活動を続けています。稚貝・稚魚の放流による資源管理型漁業にも取り組んでいます。
6,888万円[3]
パルシステムとともに協議会を設立。資源回復に取り組みながら、うなぎの食文化を継承する「食べながら守る」ための取り組みも続けています。
Topic
本来、魚食は健康的で環境にも負荷の少ない食生活のスタイルです。しかし魚の消費量は減少し、現在は肉の消費量が増加しています。
魚と肉の年間消費量の推移
パルシステムでは2024年度、水産業を食べて応援する「お魚食べよう」アクションをスタート。魚を気軽に食卓に取り入れられるよう商品開発、情報提供を行なっていきます。