アニマルウェルフェア
健康に家畜を育てる
動物の生態に合わせたストレスの少ない飼育環境が、心身の健康を守り、免疫の向上につなげます。パルシステムは、経済動物である家畜であっても命の尊厳を守り、生産者とともに健康な飼育をめざしています。
「アニマルウェルフェア
（動物福祉）」とは？
アニマルウェルフェアは、1960年代に欧州で生まれた「家畜の自由」という考え方です。「ウェルフェア」は「満たされて生きる状態」のこと。家畜を主体にした、5つの自由を満たすことが世界共通の概念となっています。
家畜が必要とする、5つの自由
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1.空腹と渇きからの自由
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2.不快からの自由
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3.痛みや傷、病気からの自由
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4.正常な行動を発現する自由
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5.恐怖や苦悩からの自由
家畜・生産者・消費者の幸福をめざして
パルシステムは、アニマルウェルフェアが日本で一般的になる以前から、産直産地と連携して健康的な飼育を方針としてきました。
アニマルウェルフェアの視点では、家畜・生産者・消費者に共通する最良の状態をめざすことが重要と捉え、国内での持続可能な飼育環境に向けて整備を続けています。
- 家畜の幸福
- 生き物としての命を尊び、健康的な生活や快適な環境に配慮する。
- 生産者の幸福
- 家畜のストレスを緩和することで、免疫力を上げて病気のリスクを減らし、産地の発展と安定した経営につながる。
- 消費者の幸福
- できるだけ薬剤に頼らない健康的な飼育環境が、「安全・安心」や「おいしさ」につながり、食の豊かさをもたらす。
Point
家畜の生きる環境を守る「日本型畜産」
パルシステムは、持続可能な畜産の考えとして、飼料や資源を国内で循環させる「日本型畜産」を推進しています。これにはアニマルウェルフェアの考えも含まれますが、欧州の考えに捉われず、日本の風土に合わせていくことを重要としています。
- 地域の資源循環に配慮し、国産自給飼料の活用を進めます。
- 動物の生きる環境に配慮し、薬剤に頼らず健康に育てます。
- 「食」と「農」をつなぎ 「いのち」と「環境」を守ります。
コア・フード平飼いたまご親鶏が自由に動きまわる
「平飼い」
親鶏が自由に歩き回ることのできる「平飼い」で飼育。より自然に近く、ストレスの少ない環境で育っています。
産直たまご各種光と風の入る鶏舎で飼育
全飼育期間、飼料に抗生物質や合成抗菌剤の添加をしていません。これは、鶏舎のこまめな温度管理と換気、状態観察を行うことで、すべての産地が実現しています。
コア・フード牛（予約登録）放牧期間を設け、牛らしくのびやかに育てる
草食動物である牛の生態に沿って、牧草等の粗飼料を主体に、国内の食品副産物などを有効活用して飼育。母牛と子牛は、原則的に春から秋にかけて放牧され、広大な放牧地で運動しながら育てています。
産直鶏全商品全産地、飼料に抗生物質は不使用
全飼育期間、飼料に抗生物質や合成抗菌剤の添加をしていません。これは、鶏舎のこまめな温度管理と換気、状態観察を行うことで、すべての産地が実現しています。
日本のこめ豚（ポークランドグループ）ふかふかなバイオベッド豚舎
もみ殻、おがくずなどの発酵床を敷き詰めたバイオベッド豚舎を中心に飼育。豚本来の「走る」「穴を掘る」といった生理欲求を満たし、ストレスを減らすことで、薬剤の使用を低減しています。