エネルギーをシフトする
世界中で再生可能エネルギーへの移行が進むなか、日本はいまだ約7割を化石燃料による火力発電に頼っているのが現状。パルシステムは、地域や組合員とともにエネルギーシフトを推進しています。
未来の世代にバトンを渡すーー。
東日本大震災をきっかけに、一部の産直産地は新しいエネルギー作りにシフト。パルシステムは、ともに原発のない社会をめざし、持続可能なエネルギーを中心とした循環型社会の構築に取り組みつづけています。
2016年からFIT電気[1]中心の「パルシステムでんき」の普及をスタートしました。自然の力を利用して電気をつくる「発電産地」のネットワークを全国各地に広げています。
「発電産地」との連携を加速させ 、再生可能エネルギー100%の電気を組合員に届けることをめざしています。
食を育むように、電気もていねいにつくる。「発電産地」の多くが、パルシステムの野菜や肉、米などを作る産直産地でもあります。 畑に降り注ぐ太陽の光、田んぼを潤す川の水、養鶏場の鶏ふんなどを活用し、発電しています。
太陽光を農業と発電でシェア。畑などの農地を立体的に使い、作物を育みながら発電している。「おひさまシェアリング」は生協として全国で初めての取り組み。
しいたけを栽培するハウスの天井にソーラーパネルを設置。強い日差しを遮り、適度に湿度を保ち、風通しのよい森のような環境はしいたけ栽培とも好相性。
毎日400トン発生する『までっこ鶏』の鶏ふん。東日本大震災を機に、鶏ふんを燃料とするバイオマス発電をスタート。燃焼後に残る灰も肥料原料として循環させている。
24時間、365日ダムから流れ込む放流水と高低差を活用した小水力発電。電気を生み出しながら、農業用水として野川(山形県)の田んぼを潤している。
パルシステムは他団体や農漁業者、次世代を担う若者と連携し、原子力発電所の再稼働や増設を止めるための活動を行っています。
パルシステムは「『さようなら原発』一千万人署名市民の会」が主催する「さようなら原発全国集会」に参加するなど、原子力発電所のない社会の実現を訴えています。
Topic
2012年から、エネルギー消費を「減らす」、原子力発電を「止める」、再生可能エネルギーに「切り替える」ために取り組んできたパルシステム。2023年には新たに「環境・エネルギー政策」を策定し、さらに取り組みを加速させています。