カーボンニュートラル
を 実現するこのまま温暖化が進めば、世界的に気象災害のリスクなどがさらに高まります。地球の未来を守るため、くらしのなかでできることを。パルシステムは2050年のカーボンニュートラルをめざしています。
パルシステムは「温室効果ガス排出ゼロ」の施設・配送モデル構築をめざし、2030年度までに排出量を46%削減(2013年度比)する目標を定めました。「自らが使う電気相当量の再生可能エネルギーを作り、利用する」ことを基本の考えとして省エネや温室効果ガス削減に取り組んでいます。また、組合員家庭においても省エネ行動が広がる取り組みを提案しています。
カーボンニュートラルとは、地球上の温室効果ガスの排出量から森林や農地への吸収量を差し引いて、全体としてゼロにすることを指します。それを達成するには、排出量を削減するだけでなく、吸収量を上げる必要があります。
パルシステムでは、物流センターをはじめとする施設への太陽光発電設備の導入を進めており、発電された電気は施設内で自家消費[2]されます。また、全国のパルシステムでんき「発電産地」の生産者たちと連携し、再生可能エネルギーの普及を進めています。
走行中にCO2を排出しないEV車両。パルシステムではこれまで営業用の軽自動車などでEV車両の導入を進めてきましたが、2023年7月、配送トラックでもEV車両を本採用。物流拠点から組合員にお届けするまでのCO2排出量削減に取り組んでいます。
青果の保冷配送に12°Cの「適温蓄冷剤」を導入し、消費電力量の大幅な低減を図っています。従来の0°Cの蓄冷材は、強力な冷却器で18時間の凍結を必要としましたが、適温蓄冷材はその時間を12時間まで短縮。従来の蓄冷材と比べて消費電力量を約40%[3]削減しています。
エアコンや冷蔵設備などで使用される冷媒には、温室効果が大きいフロンガスが使用されてきました。そこで、パルシステムでは自然界にある温室効果が小さい物質を使用する「自然冷媒」の冷蔵設備の導入を進めています。また、今後、新たに導入する冷凍機器(-25°C)の100%を自然冷媒機器にする目標を掲げています。
森林には大気中のCO2を吸収・固定し、長期間貯蔵する役割があります。また、有機質の肥料やたい肥を使って土づくりした農地も、同様の効果が得られます。パルシステムは長年にわたって持続可能な農業や里山の再生に注力。その一つ一つが炭素貯留につながっています。
Topic
パルシステムでは、組合員家庭における省エネ行動を広げるため、環境省のうちエコ診断を活用しています。うちエコ診断は、各ご家庭の年間エネルギー使用量や光熱費などの情報をもとにお住まいの気候やご家庭のライフスタイルに合わせて無理なくできる省CO2・省エネ対策をご提案するものです。