

長く日本人が主食としてきた米。その成分や性質を見直してみると、改めて米の偉大さに驚くばかりです。米は炭水化物だけでなく、たんぱく質やミネラル、食物繊維など生きるのに必要な栄養素をバランスよく含有。今のように食べ物が豊富でなかった時代から、日本人にとって米はエネルギー源であると同時に、貴重なたんぱく源、ミネラル源でもあったのです。
ところが、戦後、経済が急成長すると同時に、食生活が欧米化。それまで一日の総摂取カロリーの半分を占めていた米の割合が約30%にまで減り、その分、肉や油脂分が増えました。
「ごはんは残しても、おかずは全部食べてね」――そう言われて育った方、また、自分自身、子どもにそう声をかけている方も少なくないのでは? |