放射能検査

放射能検査結果

パルシステムは2011年3月11日の東日本大震災による原子力発電所の事故直後より、放射能対策に取り組んでいます。
『食品からの放射性物質の摂取はできるだけ避けるべき』という考えから、放射性セシウムについて独自の基準を設け、自前の「商品検査センター」で検査を実施しています。結果を毎週組合員にお知らせするとともに、放射能が検出された場合は産地と協力して低減に取り組んでいます。

自主基準(放射性セシウムについて)

食品の残留放射能について自主基準を設定し、国よりも厳しい基準で運用しています。基準を超えた場合は供給を中止します。

パルシステムの区分 パルシステムの基準値 放射能検査において
国が設定している食品区分
含まれる食品の範囲 国の基準値
飲料水
乳幼児用食品※
牛乳
飲料、乳製品
10 飲料水 ・水
・飲用茶
10
乳児用食品 乳児(1歳未満の子ども)への飲食を目的で販売される食品 50
牛乳 ・乳(牛乳、低脂肪乳、加工乳など)
・乳飲料
一般食品 上記以外の食品
青果
きのこ類(しいたけ除く)
肉類

魚介類
その他食品(加工食品など)
25 100
しいたけ 100

※国の基準は、1才未満の乳児用食品を対象としていますが、パルシステムでは、乳児だけでなく幼児も含めた「乳幼児用食品」に低い基準を設定しています。なお、「乳幼児用食品」とは、オプションカタログ『yumyum ForBaby&Kids』掲載商品、およびインターネットの乳幼児推奨商品(ベビー&キッズOK食材マーク付商品)を指します。

検査対象商品

原料原産地が以下の地域の商品を検査の対象としています。

  • 農畜産物とその加工品

    北海道を除く東日本産(新潟・長野・静岡以東の本州産)

  • 水産物とその加工品

    日本沿岸・近海・北太平洋の一部と、国内の淡水産水産物

検査方法

「ゲルマニウム半導体検出器」を2台使って放射能を測定しています。「ゲルマニウム半導体検出器」は公的機関も使っており、精密な測定ができる放射線測定器で、ガンマ線を測定してガンマ線のエネルギーごとの分布を分析することにより放射能の種類(セシウム134、セシウム137)と量がわかる機械です。

  • 1. 検体の準備

    国が定めた方法に従い、必要に応じて青果は水洗いで泥を落としたり、魚は骨・内臓を除いて可食部だけにします。
    測定容器にできるだけすき間なく、均一な状態で検体を詰めるほど精密な測定ができるため、検体はフードプロセッサーで細断します。

  • 2. 測定

    自然由来の放射線の影響を受けないよう、厚い鉛製の箱によって遮断された検出器の上に測定容器をセットして、測定をスタートさせます。

  • 3. 結果の解析

    測定に使用する「ゲルマニウム半導体検出器」は、検体の量が多い(重い)ほど測定時間が短くなる、という特徴があります。そのため多くの検体は15~60分で測定が終了しますが、かつお節のように軽くて容器にあまり入らない商品や、高価なため検体量の確保が難しい商品などは、検体量が少ない分、測定に12時間ほどかかる場合があります。
    測定が終了した後、検査担当者がデータを解析し、検査結果を確認します。

測定方法を動画で見る

放射性セシウム検査の検出下限値について

検出下限値とは「検出できる最小値」のことです。パルシステムでは、高性能に放射能を検出できるゲルマニウム半導体検出器を2台導入して検査を行い、乳幼児用食品(『yumyum For Baby&Kids』掲載商品、およびインターネットの『ベビー&キッズOK食材』商品)については検出下限値を1Bq/kgまで、その他の商品は3Bq/kgまで検査しています。

トリチウム検査

『食品からの放射性物質の摂取はできるだけ避けるべきである』という考えから、放射性セシウムと同様にトリチウムについてもこの考え方に基づき検査を行います。 検査は外部検査機関にて迅速分析を行い、結果を都度公表します。 なお日本では食品における基準値の設定がないため、パルシステムでも基準値を設定していません。

自主検査結果

検査結果は毎週組合員にお知らせしています。

放射能検査結果

放射能検査について、みなさんから多くいただくご質問と回答をご案内しています。