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日本の食文化を代表する保存食

パルシステムでは、「ほんもの実感!」くらしづくりアクションの取り組みとして、産直産地で大事に作られた食べものを、おいしくムダなく使いこなしてほしいと、旬の食材を使った保存食づくりを提案しています。

その一環として、フェイスブックを通じた「梅フェス」を開催し、梅レシピの紹介や情報交換の場を設けるなど「梅干し作り」の楽しさを広く案内しています。

作り手の想いとともに、自分の手で梅を保存食に作り上げていく楽しさを、より多くの組合員のみなさんに伝えたい――と昨年に続き「生産者と一緒に手作り梅干し体験」を開催しました。午前の白梅干しコースに16家族38名、午後の赤梅干しコースに16家族36名の抽選で選ばれた組合員の参加がありました。

小さいお子さんも楽しい「梅しごと」

思ったより簡単!で子どもと楽しめる

白梅干しコースはジョイファーム小田原(神奈川県)の梅の生産者・斉藤徳雄さん、赤梅干しコースには大紀コープファーム(奈良・和歌山県)の和田尚久さんが講師を務めました。各産地の特徴や、梅の栽培などについて伝えた後、アドバイスを交えながら梅1キロをチャック付き袋で漬けました。当日は子ども連れの方が多く、梅を手にとってにおいをかいだり、夢中になって梅のへた(なり口)を取ったりする子どもたちのようすが印象的でした。

参加した組合員からは「梅雨時に仕事が増えてしまうのも…と今まで敬遠していましたが、こんなに簡単にできるとは驚きました。これから毎年、のんびり続けていきます」、「一人でやるのは気が引けて応募しました。火も包丁も使わない梅干し作りは、子どもと一緒に出来る最適な『料理』だと思いました」などの声が聞かれました。会の終了後も、生産者を囲んで質問を投げかけるなど、熱心な姿が見られました。

赤梅干しコースではもみしそ作りも

講師に相談員と大活躍!和田さん(左)と斉藤さん

梅の専門スタッフが「わが家の梅干し作り」に助言

毎年この時期には、梅の専門スタッフによる「手作り梅干し電話相談」を開催し、初心者でもおいしい梅干しが漬けられるよう、アドバイスしています。今年も同日午前10時から午後4時まで相談を受け付け、イベント講師を務めた梅の生産者やパルシステムの職員が、梅干し作りの疑問や不安に応えました。「手作り梅干し電話相談」は今年で14回目の開催となりますが、容器の選び方、追熟について、減塩・甘めに仕上げる方法など、たくさんの相談が寄せられました。

「初参加でとても緊張していましたが、梅干しが好きな方の熱心な気持ちに触れて、感激しました。漬けたあとの『土用干し』の工程について、不安を感じられている方が多いのが印象的でしたので、もう少し丁寧に案内してよいかもしれません」(斉藤徳雄さん)

「梅がどうやって作られているのかを知りたい、生産者に会いたい、とイベントに参加してくださった方がいてうれしく思いました。生産者としては、梅の品質を上げていくのはもちろんのこと、産地のブランド力をさらに向上させていこうという励みになりました」(和田尚久さん)

2016年は申年です。申年に漬ける梅は「申梅」と呼ばれ、縁起がいいという言い伝えがあります。パルシステムでは専用の容器をそろえなくても、チャック付き袋で手軽に漬ける方法を案内しています。

白梅干しコース参加のみなさん

赤梅干しコース参加のみなさん