ホーム > ニュース一覧 > ニュース
ここからメインコンテンツです

アジア各地の自立を支援する「民衆基金」

「互恵のためのアジア民衆基金(APF)」は2009年10月に設立、パルシステム連合会のほかアジア各国の生協、生産者組合、NGOなど36団体が参加する基金です。パルシステム連合会は、これまでに、組合員のみなさんから寄せられたポイントカンパ1,361万8,800円を寄付しています。2015年度は259万800円が集まりました。ご協力ありがとうございました。

基金のきっかけは、1987年に開始した「エコ・バナナ(バランゴン)」などの産地、フィリピン・ネグロス島との民衆交易でした。その後、活動をアジア各地に広げ「南の生産者」と「北の消費者」の関係をネットワーク化し、金融による総合的な成長と発展を目的としています。

基金は、貧困に苦しむ人々の経済的自立に必要な資金を地域の団体や社会に低利で融資する活動に役立てられます。また、生産者と消費者の相互交流・連帯網の形成や、アジア各地の経験や知恵、技術を共有しています。

これまでの民衆交易は、物産の手工業的な生産と交易活動に留まっています。これを総合的な成長・発展させるため、基金では物産の生産や地域開発(教育を含む)などを行ううえで必要な資金を融資し、人々による互恵的な金融事業の構築をめざします。他団体と協同して進めているこの取り組みは、次年度以降も継続されます。パルシステムでは支援を継続するため、2016年度もポイントカンパを実施します。

みなさんから寄せられたカンパは以下の活動に役立てられています。

融資先 プロジェクト概要
東ティモールKSI(1) 協同組合による淡水魚養殖事業への融資。2012年よりコーヒー豆の集荷、加工、焙煎、販売事業に重点を移す。
東ティモールKSI(2) 協同組合による地鶏生産・販売事業への融資。地域資源の活用・収入機会の創出・畜産物の地場販売の実現を目指す。
パレスチナUAWC オリ-ブ搾油施設・農産物加工施設の建設資金の融資。女性の雇用・収入確保・高品質の農産物加工を目指す。
パレスチナPARC デーツ(なつめやし)加工工場の設備改善のための資金
フィリピンATC(1) マスコバドの原料となるサトウキビを生産する6つの協同組合への作付資金の融資
フィリピンATC(2) マスコバドの原料となるサトウキビを生産する4つの協同組合への作付資金の融資
フィリピンATC(3) マスコバドの原料となるサトウキビを生産する5つの協同組合への作付資金の融資
フィリピンAVDFI ギフトセンター開設・運営事業。
インドネシアATINA 増収を図るため、エビ養殖池の整地、土手修復事業などの整備資金貸付け事業。

※日本語での団体名称は下記参照

互恵のためのアジア民衆基金(APF)構成団体

APFは日本や韓国の生協組合、南の国々の生産者組合、各地域のNGO、フェアートレードに関わる団体で構成されています。

社員(参加団体)36団体

日本語団体名 略称 備考
パキスタン アルカイール・ビジネスグループ AKBG 事業法人
フィリピン (株)オルタートレード ATC ネグロス、バナナ出荷団体
フィリピン オルタートレード財団 ATFI ネグロス
フィリピン 農村発展のための協同組合 CORDEV 北ルソン、バナナ出荷団体
フィリピン アラー渓谷開発財団 AVDFI ミンダナオ、バナナ出荷団体
インドネシア (株)オルタートレード・インドネシア ATINA エコシュリンプ出荷団体
インドネシア パプア農村コミュニティ発展財団 YPMD パプア州、カカオ出荷団体
マレ-シア パコス財団 パコス財団 サバ州
東ティモ-ル “泉湧き出でて大河となる”研究所 KSI コーヒー生産者支援NGO
パレスチナ パレスチナ農業復興委員会 PARC オリーブオイル出荷団体
パレスチナ パレスチナ農業開発センター UAWC オリーブオイル出荷団体
韓国 株式会社ドゥレ生協連合会 - -
韓国 社団法人ハンサリム - -
日本 株式会社大地を守る会 - -
日本 生活協同組合連合会グリ-ンコ-プ連合 - -
日本 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 - -
日本 特定非営利活動法人APLA - -
日本 特定非営利活動法人日本消費者連盟 - -
日本 NPO法人日本ファイバ-リサイクル連帯協議会 - -
日本 新潟県総合生活協同組合 - -
日本 パルシステム生活協同組合連合会 - -
日本 (株)オルタ-・トレ-ド・ジャパン - -