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掲載日:2009年8月6日

北海道根釧地区で酪農体験と自然を満喫
「産地へ行こう。北海道こんせん酪農体験ツアー」を行いました
7月25日(土)〜27日(月)の3日間、パルシステムでおなじみの「こんせん72牛乳」の生産地、北海道根釧(こんせん)地区を訪ねる「産地へ行こう。北海道こんせん酪農体験ツアー」を開催しました。牛乳生産者にタオルを贈る運動で、組合員から寄せられたタオルの贈呈式も行いました。

■「産地へ行こう。」ツアー

 パルシステムでは、2009年度の「産地へ行こう。」ツアーを「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけ、さまざまなツアーを企画していきます。命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。2009年度はさまざまな形式で16のツアーを予定しています。


参加者の集合写真

■酪農体験とタオル贈呈

 パルシステムは、7月25日〜27日の3日間、パルシステムの「こんせん72牛乳」のふるさとを訪ねる「産地へ行こう。北海道こんせん酪農体験ツアー」を開催しました。ツアーには組合員とその家族など40名が参加しました。また、2日目には「牛乳生産者にタオルを贈る運動」(※)で組合員から寄せられたタオルの贈呈式を行いました。


■牛の食べるえさの量を聞いてびっくり

力強くミルクを飲む子牛に興味津々

 初日、到着した釧路空港からの移動中、参加者のみなさんを出迎えてくれたのは、2羽の野生のタンチョウでした。まず訪ねたのは、酪農家の武藤さんが営む「夢牧場」。ここで、生産者の武藤さんから牛の体のことや、牛乳がどのように生産されているかなど、教わりました。参加者は、牛の体重や1日に食べるえさや水の量など、その多さにびっくりしていました。

 その後、実際に搾乳体験しました。乳牛のお乳に触れると、「温かい」「やわらかい」「ムニュムニュしている」など、さまざまな感想が飛び出しました。

 子牛にミルクをあげる体験では、大きな牛専用の哺乳瓶を差し出すと、力強くミルクを飲む子牛たちに驚きの歓声が上がりました。武藤さんは「ミルクを飲む力が強ければ強いほど、元気な証拠だよ」と教えてくれました。

 最後に、鶴居どさんこ牧場で、引き馬を体験。北海道の在来種の馬である道産子は、開拓時代に活躍した馬で、サラブレッドに比べて小さくがっちりしています。温和な性格で、子どもたちも安心して乗ることができました。


■女性部のみなさんの協力でストリングチーズ作り

 2日目は、幌呂農村環境改善センターでの、ストリングチーズ(裂けるチーズ)と生キャラメル作り体験から始まりました。女性生産者のみなさんが、前日搾った牛乳にヨーグルトを混ぜるなどして、寝かせたものを固めておいてくれました。

 参加者は、それを適当な大きさに切り分け、お湯の中で伸ばしました。細長くなったチーズを塩水に入れて冷やし、それを食べやすい長さに切っていきます。手で裂けるチーズができあがると、子どもたちは不思議そうな目をしていました。お土産で人気の生キャラメル作りでは、甘い香りが部屋全体を包み込みました。

 その後、タオル贈呈式に参加しました。2008年度も11万枚を超えるタオルが贈られたそうです。贈呈式の後は、生産者の方々と一緒にバーベキューをしながら、昼食をとりました。始めは少し緊張もありましたが、食事が終わるころには、すっかり打ち解けた様子でした。


■こんせん牛乳の工場も見学してきました

清和農場の搾乳室

 3日目は、循環型酪農施設をもつ清和農場を訪ねました。まず見せていただいたのは搾乳室。搾乳室を作ることで、牛乳の衛生管理ができるようになり、牛乳の質があがるそうです。牛の足元に敷かれたおがくずやカンナくずと牛の排泄物が、牛たちが動くことで発酵し、温度がある程度一定に保たれて、寒い冬でも床暖房のような効果をもたらしてくれるそうです。

 湿原を汚さないために、排水を浄化する施設、牛の糞尿からはバイオガス設備を使って、熱を燃料にする施設などを見学しました。人と牛と環境の共存に真剣に取り組む生産者の思いが伝わってきました。

 鶴居村を出発し、釧路市湿原展望台に向かいました。生産者の皆さんが、共存を目指す釧路湿原の雄大さ、素晴らしさを組合員の皆さんにも実感してほしいと企画したもので、湿原の散策をしました。

 最後に訪れたのは、こんせん72牛乳を生産する、よつ葉乳業の根釧工場です。こんせん72牛乳ができるまでのビデオを見たあと、生クリームからバターを作る体験をしました。ペットボトルに入れた生クリームが、どんどん固まっていく様子は、子ども達にとって不思議で楽しい体験でした。

 参加した組合員のみなさんからは「『こんせん72牛乳』ができるまでの過程が理解でき、各工程で安全・安心に気をつけていることがわかりました」「子牛にミルクをあげるのがたのしかった」「農場の方々に感謝の気持ちでいっぱいです」「子どもたちが生きものと接することができてよかった」など、たくさんの感想がありました。


搾乳作業もなかなか体験できません

うまく飲んでくれるかな



細く伸ばしたチーズを切ります

さけるチーズのできあがり〜



【資料】

(※)良質な牛乳づくりに生きる「タオルを贈る運動」

パルシステムの牛乳は現在、北海道根釧地区、埼玉県秩父・児玉地区、岩手県奥中山地区の3つの産地の原乳を使用しています。生産者がわかり、殺菌方法もHTST(高温短時間殺菌)殺菌およびLTLT(低温長時間殺菌)で、牛乳本来の味がすると好評をいただいています。

HTST殺菌牛乳およびLTLT殺菌牛乳をお届けするには、きれいな原乳が必要です。生産者もよい原乳を出荷するために日々努力していますが、その一つが牛の乳房をきれいに拭くこと。これだけは機械化できず、人手により毎日きれいに乳房を拭いてから搾乳を行っています。そのために、酪農家ではタオルをたくさん使っています。

牛乳生産者にタオルを贈る運動は1985年にはじまり、24年が経ちました。この運動は、生協の組合員が産地見学したときに、生産者のみなさんから「よい原乳を出すためには牛の乳房を拭くタオルがたくさん必要」と聞いたことがきっかけで始まったものです。現在では毎年10万枚以上のタオルと8千通のメッセージが生産者に届けられ、良質な牛乳づくりに生かされています。


*以下の関連記事もご覧ください。

パルシステムの商品 こんせん72牛乳

第23回「牛乳の生産者へタオルを贈る運動」に取り組みます(2008年1月28日 プレスリリース)





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