1.「三陸産わかめ(100g)」 4.「PBツナフレーク缶(85g×3)」の情報を更新いたしました。(5月31日)
いつもパルシステム商品をご利用いただき誠にありがとうございます。東日本大震災の影響により多くの商品の欠品・代替などが発生し、たいへんご迷惑をおかけしております。
パルシステムオリジナル商品のうち、多くの商品がお届けできるようになりましたが、6品目につきましては、まだお届けが再開できておりません。ご愛用いただいていた組合員のみなさまより多くのお問い合わせをいただいておりますので、この6品目の商品を製造していたメーカーや工場の状況と今後の取り扱いの見通しについてご連絡いたします。
1.「三陸産わかめ(100g)」
- 7月2回の『kinari』で一度だけ取扱います。
- 8月以降は韓国産の原料を使用して製造します。被災した加工メーカーのみなさんの支援となりますので、ご理解とご協力をお願いします。
- 7月2回の『kinari』で一度だけ取扱います。
- 「三陸産わかめ」は宮城県南三陸町にある「かね久海産」で製造していました。生ワカメの製造ラインは被災を免れましたので、加工場を再整備して7月2回の『kinari』にて取り扱います。
- しかし震災の発生時、新物のワカメの買付けがスタートしたばかりだったため、原料が約2トン(製品で2万パック分)しか調達できていません。このため8月以降は韓国産のわかめを調達し、「韓国産わかめ」として隔週で取り扱う予定です(※)。
- パルシステムでは、生ワカメ(塩蔵ワカメ)については国産原料の商品しか取り扱ってきませんでした。しかし調達が可能な韓国産のワカメを原料としていち早く製造を再開することで、加工場で従業員のみなさんを再雇用(袋詰め作業など)することができます。三陸の海藻加工メーカーの方々が今までの暮らしを継続できるよう支援していきたいと考えておりますので、どうかご理解とご協力をお願いします。
※国内で流通しているワカメ・メカブの原料の約8割は中国および韓国からの輸入原料です。残りの2割の国産原料のうち、7割近くが岩手県・宮城県などの三陸地域で生産されていました。このたびの震災はワカメ・メカブの収穫の最盛期の前に発生したため、今年の三陸産のワカメ・メカブは壊滅的な状況となり、今年度の国産ワカメ・メカブの収穫量は例年の3割程度に落ち込んでいます。国産原料はもともと絶対量が少ないため新たな原料調達ができず、今年度のワカメ・メカブについては国産原料の調達を断念せざるを得ませんでした。
【被災状況】
「かね久海産」は、宮城県南三陸町にあります。工場と原料が津波によって流失しましたが、高台にある事務所兼加工施設は被害を免れました。また従業員のみなさんは全員無事避難できました。
2.「宮城県産冷蔵めかぶ(タレ付・40g×4)」
- 『マイキッチン』『yumyum』『kinari』で三陸産めかぶを限定的に取り扱います。
- 9月以降は韓国産の原料を使用して製造します。被災した加工メーカーのみなさんの支援となりますので、ご理解とご協力をお願いします。
- 「宮城県産冷蔵めかぶ」は宮城県牡鹿半島に製造工場があるマルダイ長沼商店で製造していました。ワカメと同様にメカブも新物の収穫時期であったため、2011年度分の原料の手配はほぼ不可能な状態となっています。
- 三陸産の原料で約7万点の製造が可能です。この分については『マイキッチン』『yumyum』『kinari』で三陸産めかぶを限定的に取り扱います。
- 9月以降は韓国産のメカブを調達し、「韓国産冷凍めかぶ(タレ付・40g×4)」として隔週で取り扱う予定です。
- マルダイ長沼商店は今回の震災により工場が全壊してしまい、製造ができません。このため三陸産・韓国産ともに、同じ製造機械を備えている三重県のメーカーに製造を委託します。製造はできませんが、韓国産のメカブを買い付けて製造委託することで、マルダイ長沼商店は再建に向けた一歩を踏み出すことができます。パルシステムでは、ワカメと同様にメカブについても国産原料の商品しか取り扱ってきませんでしたが、どうかご理解とご協力をお願いします。
【被災状況】
マルダイ長沼商店は、宮城県牡鹿半島に製造工場がありました。工場は全壊し、現在工場の従業員の方は全員解雇となっています。原料の確保もできず工場の再開は見通しが厳しい状況ですが、被災した工場の製造機器が使用できれば今後の再開も見えてきます。今回の震災で、従業員の方がお一方お亡くなりになっています。
3.「銀だら西京漬(2切140g)」
- 当面は取扱いの再開が難しい状況です。年内の取扱い再開をめざしています。
- 「銀だら西京漬(2切140g)」は宮城県石巻市に製造工場がある水野食品株式会社で製造していました。津波によって工場の1階部分が全壊したほか、地盤沈下による被害も受けています。上下水道などの復旧にはまだ数ヶ月はかかる見込みで、当面は製造再開が難しい状況です。
- 水野食品株式会社では年内の製造再開をめざして準備を進めています。製造が再開しだい、取扱いを再開します。
【被災状況】
水野食品株式会社は、「銀だら西京漬」以外にも、パルシステム福島の開発チームが開発した「やわらかさんまみりん干し」や「メロ西京漬」「銀だら切身」など漬魚中心にたくさんの商品を製造していました。津波によって、銀だら・メロなどの高級原料が流失し被害総額は8億円を超えました。
4.「PBツナフレーク缶(85g×3)」
- 6月1回からのお届け再開が決まりました。缶の形が変更となります。
- 「PBツナフレーク缶(85g×3)」および「PBツナフレーク缶ノンオイル(85g×3)」を製造している「いなば食品株式会社」は静岡県庵原郡に製造工場があり、今回の震災で直接的な被害はありませんでした。しかし缶の材料である「缶蓋」を製造している仙台の工場が被災したため製造ができなくなっていました。
- 仙台の工場の復旧には半年以上かかる見通しです。しかしタイにある協力工場から缶蓋を輸入できることになり、6月1回からお届けが再開できることとなりました。
- 缶の形は変更になりますが、いままで通りいなば食品の静岡工場で製造した商品をお届けいたします。
- なお、パルシステムオリジナル商品ではありませんが、下記の商品につきましても6月1回より缶の形を変更してお届けを再開します。
「ライトツナフレーク食塩無添加ノンオイル 80g×4」
「ライトツナフレーク食塩無添加ノンオイル 80g×5」
5.「PBさんま蒲焼缶」
- 「PBさんま蒲焼缶」を製造している岩手缶詰株式会社の宮古工場は、津波により工場の設備や原料などに大きな被害を受けました。しかし電気系統の設備やボイラーなどの被害が予想以上に軽微であり、工場の再稼動に向けた復旧作業が始まっています。
- 5月中旬より工場を稼動し、「PBさんま蒲焼缶」を製造するのは5月末頃からになります。在庫が全くない状況のため、取扱いの再開は7月2回からになります。
【被災状況】
岩手缶詰株式会社は、本社のある釜石工場が津波により大きな被害を受け、多数の社員のみなさんが行方不明となっています。
6.「ほたて貝柱フレーク缶」
- 「ほたて貝柱フレーク缶」を製造している株式会社ハチカンの久慈工場は、津波の被害で全壊してしまいました。復旧までにはかなりの時間がかかる見込みです。
- また昨年の猛暑により陸奥湾産のほたての多くが影響を受けており、現状では原料の調達ができていません。
- 工場の被災と原料事情により、当面はお届けの再開ができない状況となっています。
【被災状況】
株式会社ハチカンの久慈工場は岩手県久慈市にあり、久慈湾と久慈川に挟まれるような立地でした。今回の津波で工場は全壊してしまいましたが、幸い従業員のみなさんは全員無事でした。
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