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掲載日:2008年3月3日


中国産商品に関するパルシステムの今後の対応について(第3報)

 1月末からの中国産食品事件に関する一連の報道を受け、組合員の皆さんにはたいへんご心配をおかけしてまことに申し訳ございません。パルシステムでは、報道されました中国・天洋食品の商品、材料などは一切取り扱っておりません。しかし今回の事件で、組合員の皆さんから中国産の商品の取り扱いについてたくさんのお問い合わせをいただいております。パルシステムで取り扱っている中国産食品についてご報告いたします。


「中国産食品」とは

  中国産食品は、大きく(1)中国で製造している商品、(2)中国産の原材料を使用している商品、の2つに分類されます。

(1)中国で製造している商品
 細かく見ると、工程のほぼすべてを中国で行い最終的に中国の工場で検品・包装を行なっている場合(=最終製造)と、製造工程の一部を中国で行なっている場合があります。前者の「最終製造を中国で行なっている商品」について、パルシステムでの取り扱いは33品目です。後者の「製造工程の一部を中国で行なっている商品」の中には、検品・包装など最終製造が国内で行なわれていても、JAS法によりパッケージに「原産国:中国」と記載することが義務づけられているものがあり、その場合にはパルシステムでも表示をしています。

(2)中国産の原材料を使用している商品

 一般的に、パッケージ裏面の原材料欄への表示はされていません。そのなかでも、塩蔵の魚介類など生鮮食品に近い加工食品20品群については最終製造を国内で行なっていても、JAS法によりパッケージ裏面に「原産国中国」と表示されていたり、原材料欄に「○○(中国)」と記載されている場合があります。パルシステムで取り扱っている商品のうち、中国産の原材料を使用している加工品(※)は742品目(全食品中の約5%)あります(2008年2月16日現在)。 (※原材料中の配合比が5%以上、調味料・香辛料を除く)

1.最終製造を中国で行なっている加工品について

  パルシステムで取り扱っている加工食品のうち、商品の最終製造を中国の工場で行なっているものは33品目です。これらの商品は日本のメーカーが中国の工場に製造を委託しており、事前に原材料や工程についての管理記録を確認し、かつ残留農薬検査、微生物検査を適宜義務づけしており、検査結果では問題ありませんでした。

 しかし今回の事件を受け、一連の報道による組合員の皆さんのご不安を考慮し、国内で製造が代替できる商品については取り扱いを中止することを決定しました。取り扱いを継続する場合は、供給予定となる商品について当会検査センターでサンプル検査を実施し、すべての製造日分について安全性を確認した商品をお届けします。



【取り扱いを中止する商品】

●2月4回から中止する冷凍・水産・食品部門の商品

部門 商品名 部門 商品名
冷凍食品 生湯葉海老たっぷり包み 8個224g 水産 骨までおいしい魚いわし生姜煮 140g×2
冷凍食品 七菜きんちゃく 6個180g 水産 骨とりさんまのやわらか照焼 160g(4切×2袋)
冷凍食品 山芋パリパリ揚げ(チーズ入り) 20個200g 水産 骨ごとおいしいかれいみぞれ煮 2袋210g
冷凍食品 まるごとえびカツレツ 5個300g 水産 フライパンでできるさば照り焼き用(タレ付) 6切れ240g・タレ3個
冷凍食品 おうちで串揚げ屋さん 7種21本390g 水産 海鮮炊き込みご飯の素(3合用) 300g
冷凍食品 いか下足唐揚げ(ボリュームパック) 500g 水産 海鮮いかねぎ焼き 10枚400g
冷凍食品 いかリング唐揚げ(ボリュームパック) 500g 水産 かにたっぷり炊き込みごはんの素(タレ付) 312g
冷凍食品 あじフライ(ボリュームパック) 10枚500g 水産 えびたっぷり棒餃子 15個300g
水産 弁当用さばの塩焼き 5切100g 食品 車麩 6枚
水産 弁当用さけの塩焼き 5切75g 食品 星とハートの麩 20g×2種

※なお、2月4回企画の「星とハートのふ 20g×2種」については「ひなまつり」向けの歳時商品のため、残留農薬検査を実施し安全性を確認したうえでお届けいたしました。



【取り扱いを継続する商品】

●中国の特産品や日本での生産量がわずかしかない商品で中国製造が適当な商品

部門 商品名 部門 商品名
冷凍食品 ライチ 400g 食品 有機緑豆春雨 100g(50g×2)
冷凍食品 冷凍むき栗 250g 食品 緑豆はるさめ使いきり(ショートタイプ) 40g×5
食品 ミニパック緑豆春雨 40g×4 紹興酒「人民大会堂8年」 750ml
食品 茹でずに使える緑豆春雨 15g×10    


●骨抜きなどの下処理作業が多いことから、衛生管理や製造能力の点で国内に適切な工場がない商品

部門 商品名 部門 商品名
水産 骨ぬきさばみりん干し 2枚240g 水産 骨ぬき舌平目ムニエル(ガーリックバタ−付) 210g
水産 刺身用尾付むき甘えび 10尾70g 水産 ずわいがに棒肉(天ぷらしゃぶしゃぶ用) 10〜12本150g
水産 カットやりいか 150g×2 水産 ずわいがに爪ポーション 9〜11粒150g

2.中国産の原材料を使用している加工品について

  パルシステムが取り扱っている食品のなかで、中国産の原材料を使用した商品は742品目(全食品中の約5%)です(2008年2月16日現在)。これらの商品については、昨年9月から、製造メーカーなどの取引先に対し中国産原料の農薬検査証明書、動物医薬品検査証明書および微生物検査証明書の提出を要請。今年1月に内容の確認作業を終了し、検査結果に問題はありませんでした。

※パルシステムで取り扱っている『中国産原料を使用した商品』については下記にてご確認ください。

 パルシステムで取り扱っている『中国産原料を使用した商品』について

3.最終製造は日本で行なっているが、パッケージに「中国」と表示されているもの

  検品や包装などの最終工程を日本国内で行なっている商品でも、パッケージに「中国」と表示されている商品があります。


1.実質的な加工を中国で行なっている場合

パッケージには「原産国:中国」と表示されます。商品カタログ誌面でもお知らせしています。


2.加工は日本国内で行なっているが、主原料(※)の原産地が中国の場合(※原材料に占める重量の割合が50%以上のもの)

前述の中国産の原材料を使用している742品目(全食品中の約5%/2月16日現在)のうち、JAS法で義務づけられている「生鮮食品に近い加工食品(20食品群)」には主な原材料の原産地」の表示が義務付けられています。これらの商品は商品カタログ誌面でもお知らせしています。


中国産商品に対する、パルシステムの今後の対応について

  パルシステムは、いのちの源となる食の生産については、国内での自給が原則であると考え、食と農をつなぐ産直を事業の柱に、日本の食料自給率向上のための取り組みを進めています。商品づくりにおいても国産原料や国内工場を優先する開発を重視しています。

 しかし、食料自給率39%という日本の食卓は、飼料を含め、外国産の原材料への依存によって成り立っており、また食の簡便化を背景に、製造加工についても海外に依存しているのが現状です。こうしたなか、原料の生産量や価格面、生産設備などの点で国産の原料調達、国内製造が困難な場合については、中国産商品を扱ってきました。その場合には、国産品同様、添加物や農薬使用に関するパルシステムの独自基準に沿うことを前提に、生産・加工・流通の各段階で品質管理に取り組み、安全性を追求してきました。今回の一連の報道を受け、組合員の皆さまへのご不安にパルシステムは以下のような考え方で対応していきます。

1.国内での自給を原則とする商品づくりをこれまで以上に強化していきます。


2.中国で最終製造された商品に関しては、冷凍惣菜などの加工度の高いものは扱いません。取り扱う商品は、以下の場合に限定します。なお、お届けする商品のすべての製造日分について、当会検査センターでサンプル検査を実施し、安全性を確認した上で供給を行います。


(1)緑豆春雨や紹興酒などの中国の特産品や日本での生産量がわずかしかない商品で、中国製造が適当なもの。

(2)水産加工品で、骨抜きなどの下処理作業が多いことから衛生管理や製造能力の点で国内に適切な工場がないもの。

(3)工場の製造指導体制や経営状況等に関する確認ができ、また組合員との交流や工場の公開確認会等の受け入れが可能である工場で製造されたもの。


3.中国産の原材料については、中国産から国産への切り換えの可能性を追求します。ただし、商品によっては生産量や大幅な価格の違いから国産原料への切り換えが困難な場合があります。



 今回の事件は、食の安全の問題だけではなく、日本の食料自給の現実、海外企業との信頼の築き方など、多くの問題を含んでおり、「日本の食のあり方」そのものを問うことだととらえています。パルシステムでは、これら様々な問題について今後、組合員の皆さんといっしょに考えていきます。

関連リンク


* 本ページは2008年3月3回カタログに掲載された内容です。
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