1．中国で製造している商品の検査結果について

• パルシステムでは、中国の工場で製造した商品（※）は31品目を取り扱っています。これらの商品は日本のメーカーが中国の19工場に製造を委託しているものです。中国での製造については、事前に原料管理、工程管理などの記録をとり、かつ適時残留農薬検査、微生物検査を義務付けています。
• 今回の事件を受け、この31品目について念のため再度、パルシステム商品検査センターで検査を行いましたので、検査結果をご報告します。残留農薬一斉分析（最大281薬剤･ジクロルボスを含む）、メタミドホス個別分析の2つの検査を実施しました。すべての検査において「検出せず（検出下限未満）」となっております。

【検査結果】

※なお、上記の品目は「最終製造から検品・包装までを中国の工場で行っている商品」を指します。

※2月18日の掲載時、誤って下記3品についても「検出せず」として掲載いたしましたが、下記商品はすでに取り扱いを中止しており、今後の取り扱い予定がないため、検査をおこなわなかった商品でした。このため、2月19日に表より削除させていただきました。お詫び申し上げます。

　『紹興酒｢人民大会堂8年｣ 750ml』
　『緑豆はるさめ使いきり（ショートタイプ）40g×5』
　『海鮮炊き込みご飯の素（3合用）300g』

2．「中国で製造している商品」および「中国産原材料を使った商品」についての情報提供について

　（1）中国で最終製造から検品までを行っている商品について

• 中国で製造している商品については商品カタログ誌面の商品案内文にてお知らせをしております。また商品の包材にも表示しており、オンラインパルご利用の方はログイン後、注文画面の右下にある「商品情報検索」でご覧いただくことができます。

　（2）中国産原材料を使った商品（原材料中の配合比5％以上、調味料・香辛料等除く）について

• 中国産原材料を使用した商品（原材料中の配合比5％以上、調味料・香辛料等除く）の取り扱い数は｢559品目｣とのお知らせをさせていただきました。その後、新規で取り扱いを開始した商品を加えるなどの精査を行い、2月13日現在で商品数を確定したところ、742品目（全食品中の約5％）となりました。訂正し、お知らせさせていただきます。
• 中国産原材料を使用した商品は、パルシステムホームページに専用のページにて、2月1回企画分より週ごと、ご利用のカタログごとに掲載しております。

　（3）この他、国内で最終的な検品･包装は行っていますが、原産国が中国と表示されている商品があります。

• これは塩蔵魚介類など生鮮食品に近い加工食品20食品群は、JAS法によって包材への主な原材料の産地を「原産国」として表示することが義務付けられているためです。これらの商品については誌面でも案内を行っております（主な原材料とは原材料に占める重量割合が50％以上のものをいいます）。

3．中国産商品についてのパルシステムの考え方

• パルシステムでは、産直を強化し、日本の食料自給率向上の取り組みを進めています。特に産直事業については、「ともに作る産直」をキーワードに、生産者とともに、そして組合員とともに、産直事業に取り組んできました。また商品開発においても国産原料や国内工場を優先してきました。
• 現在、日本の食料自給率は39％であり、飼料を含め、外国産の原材料への依存によって成り立っています。また食の簡便化を背景に、製造加工についても海外に依拠しているという現実があります。パルシステムにおいても、一部の商品で中国産原料や中国製造の商品を取り扱っています。
• 今回の事件は、食料自給率や食の安全の問題だけではなく、食の安全を確保するためのコストの考え方、海外企業との公正な取引のあり方、食に関する危機管理など、非常に多くの問題を含んでいます。いやおうなく「食のグローバル化」が進む中、「日本の食のあり方」をどうして行くのかという問題であるととらえております。
• パルシステムでは、これらさまざまな問題にについて協議を積み重ね、今後、組合員のみなさんに提案していきたいと考えています。