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掲載日:2015年9月10日

大隅うなぎの産地・鹿児島県で放流モニタリング事業スタート
組合員がカンパで支援、産学官民による資源回復
パルシステム連合会は9月1日(火)、鹿児島県のうなぎの産直産地である大隅地区養まん漁業協同組合、鹿児島県、九州大学とともに、放流したうなぎの河川環境への適応調査を行いました。調査費用は組合員から寄せられたポイントカンパや商品購入代金の一部から充当しました。ご協力ありがとうございました。

モニタリング用うなぎ200尾を放流しました

■モニタリングで放流うなぎの適応調査

 パルシステム連合会は2002年から、大隅地区養まん漁業協同組合とともに、親うなぎを放流する事業に取り組んできました。2013年には両者で大隅うなぎ資源回復協議会を設立し、資源対策について、検証しながら多角的に取り組んでいます。その一環として、放流効果を検証するために「放流モニタリング事業」を立ち上げ、第1回が9月1日(火)に鹿児島県・肝付町の波見地区和田川で実施されました。

 一般的な養殖うなぎと同様に30度に加温した淡水・通常餌飼育による90g以下の子どものうなぎと、スジエビやいわしなどを給餌し、加温しない20度の汽水で育てた同サイズのうなぎ、それぞれ100尾をモニタリング用に準備しました。サイズ計測を行い、ピットタグを挿入、飼育法別にイラストマーを入れ、放流後のうなぎをモニタリングできるよう個体識別作業を行いました。

体長、体重のほか、胴回りも1尾ずつ測定

8ミリ程度のピットタグを腹側正中線の真ん中に挿入し個体識別



 干潮時を待って、和田川の河口近くに、うなぎのすみかとなる石倉かごを4基設置し、そのなかへゆっくりとうなぎを放流しました。石倉かごに吸い込まれるように入っていくうなぎのようすに、参加者からは感嘆の声が挙がりました。


土手から両手大の石をリレー方式で運び、石倉かごを設置

石倉かごの上からゆっくりとうなぎを放流しました



 今後は2〜3ヶ月に1度、モニタリング調査を行い、うなぎの生育状況や生存率を確認します。これまで、放流効果については検証し切れておらず、資源回復の効果については、専門家によってさまざまな意見があることから、調査結果には多方面から期待が寄せられています。パルシステムでは職員研修にモニタリング調査を組み入れ、養殖池だけでなく、川のなかにいるうなぎついても理解を深め、「食べて守る」意識を高めていきます。

 放流モニタリング事業には、大隅地区うなぎ資源回復協議会を通して、これまでにパルシステムの組合員から寄せられたカンパ金などの支援金が充てられます。ご協力ありがとうございました。

■組合員の利用とカンパが支える資源回復

 パルシステムでは、うなぎの資源回復に向けて2013年から「ニホンウナギの資源回復のためのポイントカンパ」を組合員より募集しています。今年度も組合員が商品利用でたまったポイントを1口100ポイント(=100円)の支援カンパとする取り組みでは、8月末までに総額126万800円が寄せられています。
 また7月月間の取り組みとして大隅産のうなぎを使った対象商品1パックにつき10円を設定し、組合員負担ではなく生協として366万7,715円の支援金を積み立てました。

 放流モニタリング事業のほか、学習会や、鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会事業である石倉かごを応用した魚道の設置・調査などに支援金を振り分け、行政や研究者とともに、資源回復活動に取り組んでいきます。


【関連リンク】

大切に食べながら、今年もうなぎ資源回復活動 7/19東大・公開シンポ「うな丼の未来」に登壇

大隅産うなぎ蒲焼(パルシステムの商品)




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