■保養活動の重要性について強く訴え

鎌仲ひとみ監督がトークゲストで登場 |
7月9日(木)、パルシステム連合会・東新宿本部で、映画「小さき声のカノン」を開催しました。昼の部と夜の部の2回開催し、組合員、役職員など計80人が参加しました。
昨秋公開された本作は、2011年に起こった東京電力福島第一原発事故以降、福島に留まることにした人、子どもを連れて避難した人など、さまざまな境遇の父母たちが、葛藤しながらも子どもを守るため、懸命に活動する姿を描いています。パルシステムが継続して取り組んでいる保養活動の重要性についても、強く訴えかける内容となっています。

会場からは監督に大きな拍手が |
鎌仲監督は「汚染実態を把握し、被ばくについての理解を深める必要があります。年間の被ばく放射線量を1ミリシーベルト以下なら健康上問題ないと基準化していたのを、事故後20ミリシーベルトに上げて『大丈夫』と言い続けているのが現状です。いまだ線量の高い避難地域へ帰還させる動きも高まっています。このことを、もう少し慎重に捉えたほうがよいのではないでしょうか」と話しました。またチェルノブイリ原発事故の被害を受けたベラルーシの29年後の今について、映像を交え報告し、遠隔地での保養による子どもへの健康効果について紹介しました。そのうえで「事故により放射線は広範囲に飛散しました。子どもほど危険性は高いのです。多くの子どもたちの未来を守るためにも、健診体制の拡充が国の責任で必要になっていると思います」と述べました。
映画「小さき声のカノン」は全国各地での自主上映会を呼びかけています。詳細は鎌仲ひとみ監督のHPでご確認ください。
【関連リンク】
鎌仲ひとみ監督公式ホームページ
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