■ネットを通じた「参加」を模索

インターネット事業について講演しました |
一般社団法人JC総研は、農協、漁協、森林組合、労協、生協など、さまざまな協同組合が横断的にかかわり、食や農、地域社会などについて研究しています。
1月24日(土)、東京・千代田区の明治大学グローバルフロントにて公開研究会「協同組合における『参加』のあり方を考える〜参加型社会の構築に向けた協同組合の役割と課題」が開催されました。報告者のひとりとして、当会の栗田典子インターネット事業本部長が登壇し、パルシステムの事業やコミュニティ形成の取り組みについて紹介しました。
まず、組織概要や歴史について、パルシステムがライフステージ別商品案内(カタログ)を「個人対応型くらし課題解決事業」と位置づけ、2000年より展開してきたことを振り返りました。この経験が、新たな事業を目指すための「資源」になったとしました。そのうえで、インターネット環境が急激に進化・変貌するなか、新たなコミュニティ形成の可能性について着目し、「リアル」な運動からネットを通じた「参加」を模索してきた経緯を述べました。
具体的な事例として、2010年に開始したSNS「yumyum baby club(ヤムヤムベビークラブ)」をはじめ、「商品づくりコミュニティ」などのwebコミュニティ、facebookページの運用や、スマートフォンサービス「きほんの離乳食」「タベソダ」などを挙げました。コミュニティを「地域に根ざすもの/超えるものが交差する、ポジティブな議論ができる場」として位置づけ、パルシステムにおいて今後より活性化していきたいと語りました。
報告の内容はJC総研が発行する協同組合研究誌『にじ』2015年春号(2015年3月発行)にて掲載されます。
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