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掲載日:2014年12月15日

世界の飢餓とフードバンク活動を知る学習会を開催
世界と日本の「食べられない」を学びました
パルシステム連合会は12月4日(木)、東京・新宿区の東新宿本部で映画「ありあまるごちそう」上映とフードバンク活動についての学習会を開催しました。講演には、フードバンク山梨の米山けい子理事長を招き「食のセーフティーネット」について考えました。

 パルシステムでは2014年度から、1人ひとりの選択でよりよい社会や自然環境を次世代へ引き継ごうと、「『ほんもの実感!』くらしづくりアクション」を呼びかけています。その一環として、心を込めて作られた食べものを無駄なくおいしく食べる「くらし見直し」を提案します。


■映画「ありあまるごちそう」を上映

会場いっぱいに参加者が集まりました

 学習会には、パルシステムグループの役職員や関係者などおよそ100名が参加して開催されました。

 映画「ありあまるごちそう」は、グローバル化で食料が安く大量に生産することが可能になったにもかかわらず、飢えに苦しむ人の数が増加傾向にある現状を紹介したドキュメンタリー映画です。

 映画では、生産、流通、研究などそれぞれの視点からのインタビューを中心に、過度な利益を追求するあまり、飢餓や環境破壊、富の集中が拡大し、世界的な食料の偏りが生まれているとの現状が描かれていました。


■見えない貧困の影響は子どもにも

活発に議論したパネルディスカッション

 講演「『子どもの貧困』や『食のセーフティーネット』問題」では、フードバンク山梨の理事長で元パルシステム山梨の理事長でもあった米山けい子さんを招き、フードバンク活動から現在の貧困、格差社会の現状を聞きました。

 フードバンクとは、賞味期限が近くなったり、容器が変形したりして販売できなくなった食品の寄付を、食べることに困っている人へ配布する活動です。フードバンク山梨では現在、利用の申し込みのある家庭へ月2回、3カ月にわたり食品を届けています。利用状況は、1カ月あたりおよそ400箱、重量で3tにもなり、申し込みは増加傾向にあるとのことです。

 米山さんは「仕事に必要な乗用車を手放すことができないことで、生活保護が申請できないなど『見えない貧困』が確実に広がっています」といいます。利用者を対象にした調査によると、全体の36%に19歳以下の子どもがおり、子どもの年齢が低いほど貧困化する家庭が増加しているそうです。

 さらに、食生活についての質問では、主食、主菜、副菜を3食そろって食べられている家庭はなく、9割が「1日に0回」と回答していました。「空腹では、学力や体の成長にも影響します。それが元で将来、十分な収入を得る仕事に就けないという『貧困の連鎖』につながるのです」と危ぐしました。

 米山さんは今後、自立支援活動や社会での認知向上に対する重要性なども指摘し「パルシステムには、食の大切さを伝える活動を継続するとともに、フードバンク活動が続けられる社会づくりにも協力してもらえると助かります」と期待しました。

 フードバンク山梨の活動は、2014年12月28日(日)放送予定のNHK総合「NHKスペシャル『子どもの貧困』」でも取り上げられる予定です。




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