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掲載日:2014年8月4日

学習会「食べ物を捨てない生活で『ほんもの』の豊かなくらしを!」を開催
「もったいない」からくらしを見直しませんか
パルシステム連合会は7月30日(水)、東京・新宿区の東新宿本部で学習会「食べ物を捨てない生活で『ほんもの』の豊かなくらしを!」を開催しました。東京家政学院大の上村協子副学長、農林水産省・長野麻子食品産業環境対策室長を招き、食品廃棄の現状と今後のあり方を学びました。

■1人ひとりの選択でよりよい社会に

学習会のようす

 パルシステムでは2014年度から、1人ひとりの選択でよりよい社会や自然環境を次世代へ引き継ごうと、「『ほんもの実感!』くらしづくりアクション」を呼びかけています。その一環として、心を込めて作られた食べものを無駄なくおいしく食べる「くらし見直し」を提案します。

 学習会には、パルシステムグループの役職員およそ60名が参加して開催されました。開会では、パルシステム連合会の高橋宏通事業広報部長が「『ほんもの実感!』くらしづくりアクション」の概要を説明し「たとえば『圧搾一番しぼり菜種油』では、買い続けることでオーストラリア・カンガルー島における非遺伝子組み換え菜種栽培が継続されています。『消費する力』によって、生産と消費をつなげていきましょう」と呼びかけました。


■パルシステムは楽しい「消費者教育」

上村・東京家政学院大副学長

 講演「消費者教育がめざす消費者市民社会」では、東京家政学院大学副学長でパルシステム神奈川ゆめコープの員外理事を務める上村協子さんが、消費者を取り巻く社会制度の変遷と今後のあり方について説明しました。

 「消費者教育」という言葉について上村さんは「消費者保護を優先するあまり、『だまされないために』という受け身でネガティブなイメージがついてしまいました。むろん重要なことではありますが、食や健康、環境問題などについて仲間と学び、楽しく行動するパルシステムのようなポジティブなイメージも付加されていくべきです」と話しました。

 それらが発展することで、消費者が、消費を選択することで持続可能な社会づくりに寄与する「消費者市民」、消費者であり生産者でもあることを自覚する「生産消費者」へと変わっていくことができるといいます。上村さんは「生協は、活動自体が『消費者教育』であり、これは国や一般企業にできることではありません。組合員と職員がともに考え、活動を社会へ発信してください」と期待しました。


■商慣習やくらしを見直し食料廃棄を削減

長野・農水省食品産業環境対策室長

 次に「世界と日本の食品廃棄事情・NO-FOODLOSS PROJECTの推進」として、農林水産省食品産業環境対策室の長野麻子室長が講演し、食料廃棄を減らす各地の取り組みを紹介ました。

 世界では、人口増加と経済発展により、食料の需給はひっ迫した状況になりつつあります。栄養不足人口は、8億4千万人にのぼり、その6割をアジアが占めているのが現状です。一方で、生産量の3分の1にあたる13億tが、毎年廃棄されており、国連食料農業機関(FAO)では2011年から、食品廃棄物削減キャンペーンを展開しています。

 日本国内でも、年間1,700万tが廃棄されており、そのうち食べられる「食品ロス」はコメ収穫量に匹敵する800万tにもおよぶといわれています。政府は、製造、流通、小売など各業界と連携し、食品ロス削減に着手しました。小売への納品を、製造日から賞味期限までの期間の3分の2を残さなければならない商慣習などを見直し、食べられる食品の廃棄を減らす実験などが行われています。

 長野さんは「製造、流通、販売はもちろん、消費する家庭でも、多くの食品ロスが発生しています。パルシステムには、スマホアプリ『まめパル』やレシピ集『まるごとおいしい!使い切りレシピブック』など、先進的な取り組みがあります。食品ロス削減の国民運動『NO-FOODLOSS PROJECT』を、組合員の力でけん引してください」と話しました。





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