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掲載日:2014年7月25日

7/19(土)放射能と子どもの健康を考えるシンポジウム開催
不安の声に寄り添い、子どもたちに安心を
パルシステム連合会は7月19日(土)、東京・千代田区の在日韓国YMCAアジア青少年センターで「放射能から子どもたちの健康と未来を守ろう!記念公開シンポジウム」を開催しました。

■神奈川で子どもの甲状腺検査スタート

 パルシステムグループでは、組合員の家族を対象とした子どもの甲状腺検査を検討しています。はじめに、パルシステム神奈川ゆめコープで甲状腺検査に取り組み(2014年秋以降の予定)、以降、各地で検査の準備を進める予定です。

 検診に先立ち、7月19日(土)、東京・千代田区の在日韓国YMCAアジア青少年センターで「放射能から子どもたちの健康と未来を守ろう!記念公開シンポジウム」を開催しました。年配の方から赤ちゃんまで、さまざまな世代の140名が参加しました。

 吉中由紀パルシステム神奈川ゆめコープ理事長は開会あいさつで、原発事故と子どもの健康、未来について「心配している人たちに寄り添っていくことが必要です。そのためには、誰かが立ち上げらなければ」と話しました。

 続いて、映像作家の鎌仲ひとみさんが「子どもたちの未来を守るために私たちができること」と題し、チェルノブイリ原発事故の被害を受けたベラルーシの28年後の今について、今秋公開予定のドキュメンタリー映画『小さき声のカノン』からの映像を交え報告しました。

 ベラルーシでは、事故後、時とともに健康状態が悪化していく事例が多く見られ「子どもは大人より早く症状が現れるので、いち早く予防策をとらなければいけない」と強調しました。会場の参加者との意見交換も行なわれ、東日本大震災による福島第一原発事故で被害を受けたみなさんに対して、また子どもたちの健康を守るために「とるべき対策がとられていないのではないでしょうか」と発言しました。


ベラルーシの現状を報告する鎌仲ひとみさん

140名の参加者の世代はさまざま



■不安の声にこたえ、子どもたちに安心を

 検診活動の現場からは、関東子ども健康調査支援基金の木本さゆり共同代表が「原発事故子ども・被災者支援法」の支援対象地域の拡大や健康調査を求める署名活動・省庁交渉、2013年10月から開始した関東圏での甲状腺エコー検査の実施状況について報告しました。また、放射能問題支援対策室「いずみ」の篠原弘典顧問は、福島第一原発事故による宮城県の被害・汚染状況を説明し、県議会への請願運動、検診や保養活動などの取り組みを紹介しました。

 神奈川県さがみ生協病院の牛山元美内科部長は「放射能被爆と健康管理のあり方」について、医師の立場から「情報開示し、不安の声を抑圧しない」「どんなに少ない被爆であっても発がん性の危険性は増し、子どもほど危険性は高い」として甲状腺検査の意義や、避難・移住・保養を望む人への援助を求めました。FoE Japanの満田夏花さんは、制定から2年が経過した「原発事故子ども・被災者支援法」の背景と現状、達成状況について説明し、健康管理支援や被ばく低減政策などについて、引き続き政府や自治体へ改善を求めていくことを提起しました。

 会の最後には、野々山理恵子パルシステム東京理事長・パルシステム運動委員会委員長は「母親たちが多く集まる生協だからこそ、子どもたちが安心できるように、検診に向けて力を合わせてやっていきます」と語り、会場からの大きな拍手で締めくくられました。


会場では各市民団体の取り組みを紹介






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