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掲載日:2014年4月7日

新宿・大久保小学校「縁台」プロジェクトに協力
6年1組がはじめた小さな交流の場づくり
東京・新宿区の大久保小学校の6年1組が制作した「縁台」が、3月18日(火)の1日限定で同区の小泉八雲記念公園に設置されました。木材は1月に森林分野では初となる産直協定を結んだ南都留森林組合から当会を通じて提供されました。

地元ゆかりの「大久保つつじ」がデザインされた縁台

 東京都新宿区立大久保小学校6年1組のみなさん(平成25年度)が制作した縁台が、同校向かいの「小泉八雲記念公園」に3月18日(火)、1日限定で設置され、セレモニーが開かれました。これは「総合的な学習」授業の一環として「人と人とがつながる」ことを目的に進められてきた「縁台プロジェクト」から生まれた作品です。「街かどに縁台を設置して、地域交流の場づくりを」という活動に、6年1組から要請を受けたパルシステムが協力しました。


■6年1組からの要請を受け、調達に協力

南都留森林組合の職員が縁台制作をレクチャー

 新宿区・大久保は、韓国のみならず、中国、タイ、フィリピン、インドをはじめ海外からの住民が多い地域です。現在、大久保小学校には11カ国の国籍の子どもたちが通学しています。国際色豊かな大久保の街を、あいさつや会話が自然に生まれる地域にしたい、と本プロジェクトはスタートしました。途中、材料や資金の課題が浮上した際に、6年1組のみなさんから、縁あって同区に本部を置く当会の理事長がプレゼンテーションを受け、調達に協力する運びとなりました。

 2014年1月に林業分野では初となる産直提携を結んだ山梨県・南都留森林組合と連携し、3月13日(木)に同組合参事の小林卓也さんらが、切り出した丸太と、やすりやネジなどの資材を持って同校を訪問し提供。あらかじめ6年1組のみなさんが描いたデザインに近いかたちでの縁台制作について指導しました。その後、数日をかけて完成した縁台は、区に1日だけの許可を得て、東京に春一番が吹くなか地域に披露しました。


■人が肩を寄せ合う社会をつくってほしい

熱心に制作する6年1組のみなさん

 この活動を応援してきた、新宿区スクールコーディネーターの守重有子さんは「地域のつながりが薄くなってきているので、こうした活動が時間をかけて広がっていくと良いですね。今回は1日限定の設置でしたが、将来的には大久保地区の数カ所に設置して、国際的な大久保の街で交流の輪を広げていけたら」と話しました。

 また、昨年6月に6年1組で「戦争と平和」について特別授業を行ったノンフィクション作家の石井光太さんもセレモニーに駆けつけ「このベンチに座ってお弁当を食べていた男女がいたそうです。その2人がこの後カップルになって、結婚して家庭を築くかもしれない。ものの作り手には、自分が作ったものが自分の知らないところで発展して、人の幸せを作っていく、という喜びがあります。人と人が肩をよせあって生きていく社会を作ってください」とエールを送りました。

 児童からは「外国人と日本人が共存していくきっかけになればいいと思います」「あきらめないで続けることの大事さを学びました」などの発表がありました。なお、パルシステムには協力に対するお礼として、6年1組のみなさんから、感謝の言葉が綴られた冊子が手渡されました。


■卒業後もプロジェクトは続く

6年1組と地域のみなさん

 6年1組のみなさんは、3月25日に大久保小学校を卒業しましたが、実行委員会を在校生と結成し、今後もかかわり続けるということです。この縁台プロジェクトの模様は、4月19日(土)17時55分からNHK Eテレ「エデュカチオ!」にて放映が予定されています(変更となる場合があります。予め、ご了承ください)。





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