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掲載日:2014年1月24日

「2013年公開確認会報告会」を開催
消費と生産の信頼が深まる機会に
パルシステム連合会は1月15日(水)、東京・港区のヤクルトホールで「2013年公開確認会報告会」を開催しました。2013年に公開確認会を開催した5産地について、生産者と消費者がそれぞれ、産地の状況と監査人からの指摘に対する改善状況などを報告しました。

■「ともにつくる」パルシステムの産直そのもの

報告会の様子

 公開確認会報告会は、それぞれの産地で開催された公開確認会を、組合員と生産者それぞれの視点から振り返り、情報の共有を目的に毎年実施しています。今回は、2013年に開催した5産地について、生産者、組合員あわせて11名が報告しました。

 開会に際しパルシステム新農業委員会の佐々木博子委員長は「公開確認会は、生産者と消費者でともにつくるパルシステムの産直活動そのものです。産地のみなさんにはぜひ、今後の開催を検討してください」と呼びかけました。

 また、報告後のまとめとしてパルシステム連合会の横山博志産直・商品活動部長は「各報告を聞き、着実に産地がレベルアップしていると同時に、これは日本の農業の縮図だと感じました。パルシステムでも『参加しやすい』『参加したくなる』公開確認会へと進化させ、より多くのみなさんに産地の挑戦が伝わるよう、考えていきたいと思います」と話しました。

 各報告の概要は次の通りです。

○「無農薬に驚き」が印象に―南埼玉産直ネット

 「岩槻センターに至近な都市型農業ならではのメリット(鮮度など)、デメリット(近隣住民への配慮など)を知りました。若さと近さを生かした交流の活性化による新たな可能性を感じます。課題として指摘した生産品目拡大と事務局機能の強化を図り、互いの交流がより盛んになることを期待します」(監査人:パルシステム埼玉・青蜻・子さん)

 「チェックされる立場ですが『産地を知ってもらうチャンス』ととらえ、臨みました。時期によって無農薬で栽培していることに驚かれたことが印象的です。指摘された課題は、事務局職員の常勤化やメンバーの拡大、自己点検制度の導入など、できることから少しずつ改善し、信頼関係を強めたいと思います」(南埼玉産直ネットワーク・濱野恒さん)


○産直は届けるだけじゃない―JAみどりの

 「放射能対策の説明で『経営メリットはないが、子どものため、組合員のため』との言葉に感銘を受けました。帳票や倉庫の管理も分かりやすく、評価が高かったです。今後は、生産者のみなさんが自らの言葉で産地の取り組みを伝える場が増えてくれることを期待しています」(監査人:パルシステム神奈川ゆめコープ・上田麻理子さん)

 「帳票類の作成は生産者からすれば面倒ですが、組合員のみなさんに見てもらい、評価されたことで帳票作成の本当の意味ができました。産直は、ただ作って届ければいいわけではありません。信頼関係の重要性をあらためて感じる機会となりました」(JAみどりの生産者・三神新さん)

 「監査所見の評価に甘んじることなく、レベルアップしたいと思います。今後はこちらから消費地に出向くなど交流を強め、より近く感じてもらえる産地にしていきたいです」(JAみどりの職員・齊藤秀市さん)


○資源循環レベルアップめざす―米沢郷牧場

 「無薬での飼育、飼料の自給化、鶏ふんのたい肥化など、自然の力の活用と近隣への配慮には、農業の神髄を見た気がします。『地球が健康でなければ人間は健康になれない』との言葉にも感動しました。交流を通してファンを増やし、産地を支えていきましょう」(監査人:パルシステム茨城・藤田隆三さん)

 「世界最大の遺伝子組み換え作物輸入国の日本で非遺伝子組み換え飼料の確保は年々難しくなっていますが、可能なかぎり継続していきたいと思います。今後は、アニマルウェルフェアやバイオマスなどにも挑戦し、資源循環をレベルアップしていきます。それには交流を継続して発展させることが重要だと考えています」(米沢郷牧場・阿部均さん)


○生産へのこだわり評価され自信―までっこチキン

 「養鶏場、工場とも、従業員のみなさんがあいさつしてくれ、誇りをもって生産していると感じました。視察した工場は清掃も行き届いており、『までっこ』の語源である『までい』(『丁寧』『心を込めて』の意)に生産されていることをあらためて確認できました」(監査人:パルシステム静岡・上辻あけみさん)

 「ひな、えさ、加工、ふんの処理など、一連の生産が伝えられ、高い評価は自信になりました。特に帳票監査で、飼料の配合に多くのみなさんが興味を持っていたことが印象的です。これらからも水、えさ、空気にこだわり、おいしい鶏を育てたいと思います」(までっこチキン生産者連絡協議会・来迎悟さん)


○指摘改善できることから―白州森と水の郷センター

 「環境保全、地域との交流、雇用の確保などの取り組みがすばらしく、地域に根を張って活動していると感じました。当日は種の自家採取が話題になりました。今後はグリーンツーリズムを通じた発展も期待しています」(監査人:パルシステム山梨・佐藤洋子さん)

 「帳票類を監査してもらったことで、記録の管理が単なる自己満足でなかったことを確認できました。種の自家採取は現時点では難しいですが、組織づくりなどそのほかの指摘事項はできるところから改善していくことにしています」(白州森と水の郷センター・内藤光さん)


■開催116回を数える公開確認会

 パルシステムでは1999年から、組合員自らが産地を訪れ、生産者とともに栽培方法や生産物の安全性を確認する公開確認会を実施しています。これまでの通算開催回数は116回を数え、のべ参加者数は4,614名となりました。監査人となる組合員は、事前に「監査人講習会」を受講することで監査手法を学び、消費者としてのレベルアップを図っています。


各公開確認会の開催の様子は以下をご覧ください。

2013年度 公開確認会





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