■日持ちする食料が喜ばれました

相談者へ配布したパンとくだもの |
不況や震災などによる生活状況の悪化で住むところを失い、やむなくホームレス状態になったり、食べるものにも窮したりなど、今日明日の生活が成り立たないという人が増えています。特に年末年始は仕事が減少し、保護の窓口となる役所が閉まるというもっとも厳しい時期です。
パルシステムグループは2013年12月26日(木)、27日(金)、東京・千代田区の聖イグナチオ教会で生活困窮者を対象に開催した年末相談会などにくだものとパンを提供しました。また、相談会ではパルシステムの「くらしの相談ダイヤル」を運営する生活サポート生活協同組合・東京が、受付対応や相談者からの事前聞き取りなどに協力しました。
くだものとパンは、パルシステム連合会の子会社、(株)パルブレッド、(株)ジーピーエスの協力により提供しました。配布総数は、バナナ1,950本、みかん1,950個、パン1,300個で、これをバナナ3本、みかん3個、パン2個に分けて配りました。相談者は、笑顔で「助かります」などと話しながら受け取っていました。

さまざまな分野から解決をめざす相談会 |
支援が必要なみなさんへは、炊き出しを実施しても1食しか配ることができません。特に今年末年始は自治体の閉庁期間が長期にわたることから、十分な支援が行き届かない懸念がありました。こうしたなか、日持ちしてかつ3日間食べることのできる量の食品は、重宝されるそうです。
相談会は、支援団体で構成する実行委員会により2010年から開催しています。くだものとパンは、相談会来場者のほか、都内の河川敷や公園などを訪問して物資を手渡しました。相談会スタッフは「ふだんはネットカフェなどで夜を過ごす人も、年末年始は仕事がなく、路上で寝起きせざるを得ない人が少なくありません。食品の提供はたいへん喜ばれています」と話しました。
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