■史上最大規模の台風

パナイ島で台風被害を受けたバナナ |
観測史上最大規模の台風30号が11月8日(金)、フィリピン中部のレイテ島、サマール島などを中心とする広範囲にわたり甚大な被害をもたらしました。フィリピン政府によると、少なくとも5,500人が死亡し、1,700人以上が行方不明となっており、およそ400万人もの人々が避難されているといわれています。
今回の被害に対し、パルシステムグループでは緊急募金を呼びかけることとなりました。みなさまのご協力をお願いします。
●フィリピン台風緊急募金
実施方法:注文を通じた現金カンパ
実施期間:お住まいの地域の生協により異なります
カンパ方法:注文用紙に下記の6桁番号と口数をご記入ください
申込番号:184799 /一口金額300円
※カンパの実施時期および募金先は組合員となっている会員生協により異なりますので、詳しくは各生協のお知らせなどをご覧ください。
生協名 |
カンパ募集期間 |
パルシステム東京 |
2013年12月2日(月)〜12月31日(火) |
パルシステム神奈川ゆめコープ |
2013年12月9日(月)〜12月31日(火) |
パルシステム千葉 |
2013年12月2日(月)〜12月31日(火) |
パルシステム埼玉 |
2013年12月9日(月)〜12月20日(金) |
パルシステム茨城 |
2013年12月9日(月)〜12月20日(金) |
パルシステム山梨 |
2013年11月25日(月)〜12月13日(金) |
パルシステム群馬 |
2013年12月16日(月)〜12月27日(金) |
パルシステム福島 |
2013年12月9日(月)〜12月31日(火) |
パルシステム静岡 |
2013年11月25日(月)〜12月27日(金) |
●バランゴンバナナの産地状況
フィリピン中部には、パルシステムで供給している「エコ・バナナ(バランゴン)」や「マスコバド糖」などの産地があり、大きな被害をおよぼしています。オルター・トレード・ジャパン(ATJ)からの報告をお伝えします。
台風30号によるバランゴンバナナ、マスコバド糖産地被害状況(概要)
2013年11月8日(金)、史上最大級の台風30号(フィリピン名:ヨランダ)がフィリピン中部を横断し、広い地域で甚大な被害をもたらしました。新聞等でも報道されているように、台風が直撃したレイテ島の中心都市、タクロバン市等では大きな被害が発生しています。台風は、バランゴンバナナの産地の一つであるパナイ島北部にも上陸しました。
ATC(オルター・トレード社、ATJのフィリピン現地法人)ではバランゴンバナナ及びマスコバド糖産地の被害状況について調査を行っております。台風の上陸したパナイ島につきましては、ATCスタッフが現地のパートナー団体である「PARTNER」と一緒に被災地を訪問しました。現時点(11月19日時点)では生産者や関係者に人的被害があったという報告は入っておりません。また、ATJ現地駐在員も無事が確認されています。
同台風は中心部付近の勢力が非常に強く、パナイ島では、バナナも甚大な被害を受けており、回復までに8カ月以上かかる可能性も示唆されております。そのほかの産地についてもバナナの被害があることも考えられます。
現在、ATC社などを通じて得た各地の状況は以下の通りです。
【パナイ島】
○同地域にいる約200名のバナナ生産者に死傷者が出たという報告は入っておりません。
○パナイ島では、現地のパートナー団体である「PARTNER」とATC社スタッフが緊急支援物資(米5s・マスコバド糖500g・麺(6パック)・缶詰(2缶))を携え、14日からパナイ島のバランゴンバナナ産地を訪問し緊急支援物資の配布も行いました。パナイ島では北部沿岸部では強風と13メートルを超える高波により大きな被害が発生したとの報告もあります。台風でバナナは折り曲げられ、マンゴーの木も根元から倒されている状況です。

被害を受けたバナナ生産者の家。仮設で屋根だけを設置した。約9割のバナナ生産者の家が被害を受けています |

ATC社スタッフから被災した生産者に緊急支援物資を被災した生産者に手渡しました |
【ネグロス島】
○ネグロス島北部では約900戸の家屋が倒壊し、海岸沿いに住む住民を中心に約11万3千人が避難しました。現在も停電が続いている模様です。
○11月18日現在、ネグロス島ではバナナとマスコバド糖生産者、ATC関係者で死傷者が出たという報告は入っておりません。
○海岸に近いシライ、カンルソン、イリハンなどといった産地は、台風による強風の影響で、70%以上のバナナが強風によって倒されてしまいました。内陸に位置するDSB地域(2012年に来日したマカオさんはDSBのパンダノンに住んでいます)は、海岸に近い産地よりも被害は小さいものの、50%近くのバナナが被害を受けています。
○カネシゲファームではバナナや木々、とうもろこしがなぎ倒されたなど作物への被害はありましたが、スタッフたちはみんな無事です。
○ネグロス西州中部に広がるマスコバド糖のサトウキビ産地では作物に対する被害はありません。
○ネグロス東州では台風の影響は西ネグロス州に比べ小さい模様です。バランゴンバナナは強風の影響を受けましたが、バナナの葉が切れ切れになる程度でした。
2011年末に発生した台風センドンで洪水被害を受けたタンハイ地域でも、今回の台風による洪水被害はありませんでした。
【ボホール島】
○10月15日に地震被害を受けているボホール島では、現時点で台風30号による大きな被害の報告はありません。ATCスタッフ6名が支援物資の配給及び生産者・産地の状況確認のためにボホール島へ渡る予定でしたが、熱帯低気圧の影響で船が欠航、ドマゲティに足止めされました。14日に現地入りし物資の配布をおこなっています。
【ルソン島・ミンダナオ島】
○バランゴンバナナの産地である、ルソン島・ミンダナオ島につきましては、今回の台風による大きな被害は報告されていません。
バランゴンバナナ産地の状況(ATJバナナニュース)
台風30号ヨランダ フィリピン・ネグロス島、パナイ島被災者支援のお願い(ATJ)
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