本文へジャンプ
ここから上部共通ナビゲーションです
パルシステムのトップへ戻る
パルシステムのトップへ戻るパルシステム加入のご案内トップページへ資料請求する(資料請求フォームが開きます)お問い合わせ一覧ページへサイトマップへ
ホーム > ニュース一覧 > ニュース
ここから本文です

ニュース 目次に戻る



掲載日:2013年4月26日

「阻止ネット・フォーラム脱原発へ向かう政治を地域から!」開催
脱原発を実現するためになにをすべきか
パルシステム連合会が参加する「『六ヶ所再処理工場』に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク」(阻止ネット)は4月24日(水)、東京・千代田区の参議院議員会館で「フォーラム脱原発へ向かう政治を地域から!」を開催しました。脱原発へ向けた政治のあり方について考えました。

■原発稼働の理由は電力会社の経営問題

会場には多くの参加者が集まりました

 パルシステム連合会は「『六ヶ所再処理工場』に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク」(阻止ネット)への呼びかけ団体として、「さようなら原発1000万人アクション」への参加をはじめ、署名活動やパレードへの参加を通じて脱原発を訴えています。

 「フォーラム脱原発へ向かう政治を地域から!」は4月24日(水)、東京・千代田区の参議院議員会館で開催し、参加団体の役職員や関係者など120名が参加しました。慶応義塾大学の金子勝教授などによる講演やワークショップなどを通じ、今後の脱原発実現へ向けた活動のあり方などを議論し、考えました。

 金子教授による「脱原発で築く地域社会と経済(理論編)」では、原発関連企業の経営から原発問題を考えました。日本の大手電力企業は、福島県で重大な原発事故が発生したあとも、再稼働に前向きな姿勢を示しています。この理由について金子教授は「単純に金の問題、経営問題です」と話しました。


講演する金子慶応義塾大教授

 原子力発電には、施設の建設に多くの投資が必要で、さらに稼働していなくても多額の管理費用がかかります。電力各社は、震災後に再稼働できない状況が続くことで経営が圧迫されています。金子教授は「電力会社の経営が深刻になれば、融資している金融機関もダメージを受けます。問題を先送りにしている構造は、バブル崩壊後の『失われた20年』と同じで、反省が生かされていません」と指摘しました。

 解決策として金子教授は、原発関連施設の国有化と発送電分離を挙げ「世界は分散型、循環型のエネルギーへとシフトし、地域の自立が求められています。新エネルギーへの転換が遅れれば、社会や産業の転換の遅れに連鎖し、再び世界から取り残されかねません。日本人は岐路に立っていることをしっかり認識すべきです」と問題提起しました。


■小さな循環を無数に増やそう

鈴廣グループの鈴木副社長

 続いて「実践編」としてかまぼこメーカー、鈴廣かまぼこグループ副社長の鈴木悌介さんが、地元神奈川県小田原市での再生可能エネルギー事業などについて紹介しました。鈴木さんは、地元企業の経営者などと再生エネルギーの事業会社を設立し、太陽光発電に取り組んでいます。また「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」を設立し、再生可能エネルギーにかかわる情報の収集と発信を行っています。

 鈴木さんは「地域主体の小さな循環を全国で無数に増やせば、原子力に頼らないエネルギー確保は可能です。一方、今後取り組まなければならないのは、省エネのビジネス化です。採算可能となればビジネスは広がります。多くの『ご当地電力』が、有効に利用できるような輪を広げていきます」と抱負を述べました。


只野弁護士

 只野靖弁護士による「脱原発基本法を作ろう!」では、議員立法をめざしている同法の概要と必要性を語りました。「現在の行政は『原子力基本法』をはじめとする推進法に従って動いています。だからこそ、脱原発の方針を定める基本法の成立が不可欠なのです」と解説しました。

 法案の内容については「さまざまな反対意見も聞きますが、まずは国会で審議されること、さらに法律として成立しなければなりません。選挙で原発問題を争点にし、ねばり強さと寛容さを持って取り組みたいと考えています」と訴えました。


■それぞれの感想を共有しステップアップ

原発ゼロノミクマくんも参加した「脱原発カフェ」

 フォーラム後半は、4名程度のグループに分かれてワークショップ「脱原発・カフェ」が行われました。時間を区切って3つのテーマで話し合い、それぞれテーブルのメンバーを入れ替えます。「講演の感想」「前テーマで話し合われた内容」「今後自分が主催するときはどうするか」のそれぞれのテーマについて、自己紹介しながら話し合いました。

 最後の発表では「『デモ友』という言葉を初めて聞いて新鮮でした」「汚染の恐怖から開放される未来を残したいという思いを共有しました」「原発を容認する人とも話し合ってみたいです」などの感想があり、多くの課題とヒントを得た様子でした。







このページの上へ戻る