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掲載日:2012年8月22日

学習会「今こそ福祉!〜生協の地域福祉の展開〜」を開催
将来の福祉のあり方を考えました
パルシステム連合会は8月20日(月)、東京・新宿区のパルシステム連合会東新宿本部で学習会「今こそ福祉!〜生協の地域福祉の展開〜」を開催しました。千葉市で実施されている先進事例を学び、パルシステムにおける今後の福祉のあり方を考えました。

■パルシステムの2020年ビジョンと総合福祉

100人を超える参加がありました

 パルシステム連合会は2011年、2020年のあるべき姿を示した「パルシステムグループ2020年ビジョン」を策定しました。そのなかで、総合福祉を地域のくらし課題解決に取り組む3つのカテゴリー(食、共済、総合福祉)の1つとして掲げ、現在、その実現へ向けた検討を続けています。

 学習会はその一環として、社会福祉法人生活クラブの池田徹理事長を講師に迎え、100人以上の役職員、関係者が参加しました。生活クラブグループの取り組みを学びながら、パルシステムにおける総合福祉事業のあり方を考えました。


■生活支援への生協のポテンシャルは高い

 社会福祉法人生活クラブは、専門性の高い介護福祉事業を展開するため、1998年に生活クラブ生協(千葉)が、現在の「社会福祉法人生活クラブ」を設立しました。デイサービスや訪問看護、保育事業なども手がけています。2011年8月には、千葉市稲毛区にサービス付高齢者住宅などを備えた「生活クラブいなげビレッジ虹と風」をオープンしました。

 施設には、サービス付高齢者住宅のほか、デイサービスや診療所、児童デイサービス、店舗、カフェなど総合的なサービスを提供しています。池田理事長は同施設について「介護福祉など現状の行政制度ではカバーできない部分に対応する生活支援が重要になっています。安否確認や家事援助などです」と説明。「多様な組合員活動を展開する生協こそ、それを実現するポテンシャルは高いと考えます」と述べました。


■「ユニバーサル就労」という考え方

講演する池田氏

 社会福祉法人生活クラブが導入したもう1つの特徴的な取り組みが、多様な雇用形態を創出する「ユニバーサル就労」という考えです。障がいや社会的な理由で一般的な就労が困難となっている人に対し事情に即した職場を提供することで、社会と隔絶しない生活環境づくりを支援しています。

 当初は、交通費程度を支払う「無償コミューター」からはじまり、法定の最低賃金を保証した職員採用(ユニバーサルワーカー)、一般就労へとステップアップします。2008年の制度導入以来、これまでのべ42名が就労し、離職率は12%にとどまっているそうです。2011年度は就労した17名全員が上のステージへステップアップしました。

 池田理事長は「今後は、個人の都合に寄り添った職場づくりが求められます。厚労省も生活困窮者の雇用窓口として、生協に期待しています。就労だけでなく、働くこと自体が生きがいに結びつくような支援が必要とされており、そのモデルケースになるのではないでしょうか」と提起しました。


■活発な質疑応答となりました

 質疑応答では「行政や地域の社会福法人とはどのように連携しているのですか」「就労支援のマネジメント手法を教えてください」など、さまざまな質問が飛び交い、活発な意見交換が行われました。

 パルシステム連合会の山本伸司理事長はあいさつで「パルシステムがめざす総合福祉は、生協の理念そのものです。先行事例を学び、くらしの問題を解決するためにはどうすればいいのか、考える機会になりました」と話しました。






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