
会場の様子 |
パルシステムは、資源循環型社会づくりの一環として、調味料や飲料にリユースびんを採用し、使用後の空きびん(リユースびん)を回収、再利用しています。びんの再利用や省資源化に取り組む他団体とともに「びん再使用ネットワーク」「容器包装の3R化を進める全国ネットワーク」に参加し、リユースびんの普及を進めています。
シンポジウム「びんリユースの未来を考える」は、びん再使用ネットワークと容器包装の3R化を進める全国ネットワークの共催で6月8日(金)、東京・新宿区のパルシステム連合会東新宿本部で開催されました。消費者団体、関係企業のほか、環境省、経済産業省、農林水産省からも担当者が出席し、100名を超える参加者が集まり、リユースびんや廃棄物の処理、容器包装リサイクル法について議論しました。
■「びんリユースと未来社会」をテーマに講演

基調講演をなさる安井氏 |
シンポジウムは、独立行政法人製品評価技術基盤機構理事長安井至氏から「びんリユースと未来社会」と題した基調講演から始まりました。
日本は「京都議定書」「名古屋議定書」「愛知ターゲット」と2つの大きな環境条約(気候変動枠組条約/生物多様性条約)に3都市の名称が冠されています。これは世界的にもほとんど類がありません。過去の人口の変化、日本における物質のフロー(流れ)、ゴミ処理の現状から、リサイクルシステムはほぼ完成しており、今後は新規資源の投入を減らしていくことが課題であると問題提起しました。
リユースについては「条件にもよりますが最も環境負荷が少ないシステムです。地域のつながりを強くする、環境を思う人々をつなぐ役割も果たすなど、まさに『一石多鳥』です」と強調しました。そして最後に、リユースを絶滅させてはいけないと訴え、講演を締めくくりました。
■パネラーからさまざまな報告・提言が

パネラーのみなさん |
後半のパネルデイスカッションでは、びんリユースにかかわる4名から報告と提言がなされました。びん商、田中商店の田中利和専務は、縮小傾向が続くリユースびん市場の現状を紹介。関西でリユースびんの普及活動をしている西村優子さんからは、小中学校の社会科教科書におけるごみ処理の記述の分析が報告されました。
びん再使用ネットワークの中村秀次代表幹事からは、リユースびん「Rドロップス」を使ったサイダーの供給について、地域通貨と連携した取組みについての報告がなされました。容器包装の3R化を進める全国ネットワークの中井運営委員は「新容リ法改正市民案」について説明しました。
その後、参加者全体で意見交換し、参加者から「茶碗や服はリユースしています。びんも同じです」と残る提起がされるなど、終了時間をオーバーするほどの熱心な論議を経て、リユースびんの普及活動の連携と盛り上がりを呼びかけました。
【参考】
パルシステムのリユース・リサイクル
|