パルシステム連合会は4月25日(水)、26日(木)の2日間、長い交流の歴史がある韓国icoop生協連合会の訪日団8名を受け入れました。物流の職員研修を目的に、パルシステムの物流施設の視察を中心に、交流を深めました。
■冷凍専用の南大沢センターを視察
訪日団は、日本に到着した25日、さっそく八王子市の南大沢センターへ向かいました。簡単な施設概要について説明を受け、冷凍専用のセンターによってメーカー、パルシステムともに効率を上げていることや、除湿などの設備によって設備の傷みも少ないなどの特徴が紹介されました。
視察した現場は、商品のセット作業は人手で行っていますが、商品の補充をはじめ多くが機械化されています。
■常温と冷蔵・生鮮のセットセンターへ

訪日団との記念撮影(26日岩槻セットセンター) |
翌日は、埼玉県にある杉戸センター(常温)および岩槻センター(冷蔵品・青果)を訪ねました。
杉戸センターでは、常温品のセット作業終了後にパンや、箱に入らない別済みの商品もセットします。また、さまざまな理由で組合員から返品された商品を管理する機能もあり、総合的な在庫コントロールが可能です。訪日団は、これらの説明を受けた後、実際に商品をセットしている現場を視察しました。併設されているリサイクルセンターも見学し、効率的なリサイクルのシステムに驚いていました。
岩槻センターでは、冷蔵品のセット業務の視察とともに同じ敷地にある青果子会社ジーピーエスも訪問し、納品後の小分け作業の実際の様子や検品などを見学しました。青果を冷蔵品が時間を分けて別々にセットし、組合員宅に届ける様子にも感心していました。

セットセンター視察(26日杉戸セットセンター) |
入荷から商品のセット、配送センターへの出荷の流れだけでなく、施設の設備にもいろいろ注目しながら視察し、今後に活かそうという姿は、パルシステムグループの職員にも刺激を与えたようで、受け入れたセットセンターからも「ぜひ韓国の生協を視察してみたい」との声が上がりました。
BSEや口蹄疫の発生、また日本での原発事故発生で、食の安全・安心がクローズアップされ、脚光を浴びて急成長を遂げている韓国の生協。躍進の続く韓国の生協のみなさんのエネルギーに触れ、受け入れたパルシステム側も元気をもらった2日間でした。
|