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掲載日:2012年5月1日

「TPP参加表明を阻止する国民集会」「ストップTPPキャンドル集会」開催
さまざまな立場の人が「生活を壊さないで」訴え
パルシステム連合会は4月25日(水)、東京・千代田区の日比谷公園などで開催する「TPP参加表明を阻止する国民集会」「ストップTPPキャンドル集会」に参加しました。消費者や生産者、医療従事者などさまざまな立場からのべ9千名が参加し、TPP参加への反対を訴えました。

■多くの分野で深刻な影響が予想されるTPP

デモ行進する吉中理事長(前列右から2人目)

 TPP(環太平洋連携協定)は、工業製品や農産品、金融サービスなど加盟国の間で取引される品目について完全撤廃しようとする多国間の協定です。米国、豪州、チリ、ブルネイなどの9カ国が現在、参加を表明しており協議を続けています。

 4月29日(日)からの野田佳彦首相の訪米を控え、国内外では日本政府がTPP交渉へ正式に参加を表明するのではないかという予測があります。TPPは、社会の基盤、国の制度までを大きく変える危険性を持っています。十分な説明や議論がないまま、農業や漁業、労働、医療・保険など多くの分野で深刻な影響が懸念されます。

 農と食をつなぐ産直に長年取り組んできたパルシステムでは、慎重な検討を他団体とともに強く政府へ要請し、署名活動や学習会の開催などに取り組んでいます。2011年の10月より取り組んだ『TPPへの参加に反対し、日本の「農林水産業」の再生を求める署名』には、5万5,948筆が集まり、4月24日(火)内閣総理大臣宛に提出いたしました。


■あわせて9千名が参加しました

4千名が集まった国民集会

 パルシステム連合会は4月25日(水)、東京・千代田区の日比谷野音で開催された「TPPから日本の食と暮らし・いのちを守り『交渉参加表明』を阻止する国民集会」(TPP参加表明を阻止する国民集会)、「―みんなの力でTPP参加を止めよう!―STOP TPP!! 1万人キャンドル集会」(ストップTPPキャンドル集会)にそれぞれ実行委員として参加しました。

 TPP参加表明を阻止する国民集会は、生協や消費者団体のほか、農林漁業などの生産者団体などの関係者4千名が参加しました。パルシステムグループからは吉中由紀・パルシステム神奈川ゆめコープ理事長がステージに上がり「ふつうに食べ、働き、くらせる社会を未来の世代につなげるためにも、TPPへの参加は認められません」と訴えました。


キャンドル集会後は銀座でTPP反対を呼びかけました

 最後に集会アピールを採択し、参加者はその後霞ヶ関から国会議事堂にかけてデモ行進しました。

 ストップTPPキャンドル集会は、同じく生協や消費者団体、農林漁業生産者のほか、勤務を終えた会社員なども多く参加し、5千名が集まりました。集会後のデモ行進は、銀座から東京駅までのコースをろうそくやライトなどを持って歩き、仕事帰りのみなさんにTPP交渉への参加反対を訴えました。



■「TPPから日本の食と暮らし・いのちを守り『交渉参加表明』を阻止する国民集会」アピール

 私たちは、これまで経済的な豊かさを追求し、経済大国としての地位を築いてきました。しかしながら、行きすぎた自由化や規制緩和によって、地方はシャッター街となり、雇用は不安定化し、食料自給率は40%を割り込む事態となりました。そして、昨年の東日本大震災、原発事故により、食の安定供給や安全性を確保していくことがとても大切であることを実感させられました。

 こうした状況にも関わらず、野田総理は、TPP(環太平洋連携協定)交渉参加に突き進もうとしています。総理、あなたはこの国の未来をどのようにお考えなのでしようか。私たちは忘れてはいません。総理自らが「世界に誇る医療制度」「日本の伝統文化」「美しい農村」を断固として守り抜くとおっしゃったことを。

 どのようにして、それらを守るのかの説明なくして、国民的議論などできようはずもありません。ましてや、国民合意なく、TPP交渉参加の表明をするとなれば、国民への背信行為と言わざるを得ません。

 私たちの願いは、充実した医療制度を維持することで、すべての人のいのちと健康を守ること、食の安全性を確保することで、安心な食生活を実現すること、地域経済を守ることで、雇用の安定を図ること、国家の礎である農林水産業を復権することで、自給率を向上させ、食料主権を確立することです。

 あの日から1年あまり、改めて、今なすべきは、被災地の復旧・復興であることを肝に銘じ、人と人とのつながりを大切にし支え合う、真に豊かな社会のあり方を、大震災を経験したわが国から世界に向けて発信していかなくてはなりません。

 わが国の形を一変させるTPP交渉への参加は、そうした私たちの願いと逆行するものであり、断固として反対します。私たちは、日本の食と暮らし・いのちを守るため、これからも国民各層との広範な連携のもと、全国各地で徹底した行動を展開していくことを決意し、ここにアピールします。


平成24年4月25日
TPP から日本の食と暮らし・いのちを守り「交渉参加表明」を阻止する国民集会


■「STOP TPP!! 1万人キャンドル集会」アピール

 TPP(環太平洋連携協定)交渉では、例外なき関税撤廃と非関税障壁・規制制度についてのルール作りが行われており、このままでは私たちの食料の9割近くを輸入に頼ることになります。さらに、医療・医薬品・知的財産権・食品の安全基準・公共調達・郵貯・簡保・共済など、私たちのいのちと生活に大きな影響を及ぼす事が明らかになっており、TPPに対する懸念は、日増しに大きくなっています。

 しかし、「情報収集と開示を行い、十分な国民的な議論を経たうえでTPPの結論を得ていく」と国民に約束したことを果たさないままに、野田総理は正式な交渉参加表明を行う危険性が高まっています。

 本日、私たちはさまざまな分野から、「TPP参加に反対」または「重大な懸念」をもち集まりました。そして、ここに改めて「STOP TPP!!」の思いを確認しました。

 私たちは、みなさんに呼びかけます。すべての人たちのいのちとくらしを守るために、「STOP TPP!!」の声を政府に、そして国内外に届けるため、ともに行動しましょう。


2012年4月25日
「STOP TPP!! 1万人キャンドル集会」 参加者一同





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