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掲載日:2011年9月30日

学習会「エネシフジャパンが描く 新たな世界と日本の未来」
原子力に頼らない、石油石炭天然ガスに頼らない日本を創ろう
パルシステム連合会は9月22日(木)、東京・新宿区の東新宿本部にて学習会「エネシフジャパンが描く 新たな世界と日本の未来」を開催し、パルシステムエネルギー政策検討委員会の委員や役職員など21名が参加しました。

■原発事故を受けたパルシステムの取り組み

会場の様子

 東日本大震災に伴う福島第一原発事故発生で、放射性物質が拡散する事態が発生しました。パルシステムグループでは、消費者、生産者がともに「食の安全」を優先する立場から、自主検査の実施や分かりやすい情報の提供などに取り組んでいます。

 また「東京電力福島第1原発の事故を受けた原子力発電とエネルギー政策検討委員会」(パルシステムエネルギー政策検討委員会)を設置しました。2007年に策定した「六カ所再処理工場本格稼動反対及び原子力発電所に対するパルシステムの見解」をさらに深化、発展させます。パルシステムの原子力発電に対する対応およびエネルギーに関する政策を立案するとともに、その政策を具体化、実践化するためのプログラム(案)を取りまとめる予定です。


■エネルギーシフトの必要性と可能性について学びました

 これらの活動の一環として9月22日(木)、パルシステム連合会東新宿本部にてパルシステムエネルギー政策検討委員会主催による学習会「エネシフジャパンが描く 新たな世界と日本の未来」を開催しました。青山学院大学国際政治経済学部教授小島敏郎氏を迎え、原子力に頼らない、石油石炭天然ガスに頼らない日本を創るため、エネルギーシフトの必要性や可能性などについて、委員のほかオブザーバーとして出席した役職員など21名が参加し、学びました。

 小島氏はまず、「原子力は安全」「電力需要は減らない」「自然エネルギーは原発の代替えにならない」といった考えを原発神話と捉え、このようなプロパガンダによるタブーを捨てて、自由に話し合おうと呼びかけました。


■再生可能エネルギーへの転換のすすめ

青山学院大学教授 小島氏

 全原発が停止することを想定し、その対策として価格が上昇し続けている化石燃料には頼らず、再生可能エネルギーを導入することをすすめました。

 また、再生可能エネルギーへの転換には、「我慢の需要削減だけでなく、LED電球に変えるなどの省エネルギー投資を行うことが必要」で、またそれによって「日本国内でお金が回り、雇用が生まれる仕組みをつくることも可能」だと述べました。

 さらに、考えられる原発の廃止条件として、30〜40年の原発寿命を設定しそれを過ぎているものは廃止、首都圏壊滅につながる浜岡原発や琵琶湖汚染につながる若狭湾の原発など、地震が起きたとき甚大な被害が生じると想定されるものなどから廃止していくなどの考えを述べました。


■新たな安全基準の必要性

 一方で小島氏は、原発再稼働の条件としては、安全基準の設定、基準設定機関の設置、地元自治体のあり方について取り上げました。安全基準の設定においては、「福島第一原発の事故はなぜ起こったのかということに対し、検証委員会の検証結果に基づいた新しい安全基準が設けられ、それらによる措置が完了することが必要だ」と強調しました。また、地元自治体については、「原発立地自治体の同意だけでなく、影響を受けるおそれがある周辺自治体の同意を得ることも必要」と語りました。


■電力自由化への期待

 「日本の電力料金が高いのは電力会社の独占が原因」と小島氏は話しました。「ヨーロッパは同業他社との競争により電力のコストダウンが生まれますが、日本では価格のインセンティブが働かないため、電力料金が高いのです」。

 そして電力自由化が実現すれば「新しい電力会社が生まれ電気料金が安くなり」、「エネルギーの地産地消で地域経済に貢献でき」、「地域独占電力会社の地域経済・政治支配が終わる」と解説しました。


●一般参加可能の学習会も予定しています

 パルシステム連合会では、今後も学習会の開催を予定しています。一般の参加も呼びかけていますので、参加をご希望の方は下記お問い合わせ先までご連絡ください。

○10/3(月)「再生可能エネルギーのポテンシャルと、現実にするための道」

開催日時 : 2011年10月3日(月)午前10:30〜12:30

講師 : 安田 將人氏(経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部
新エネルギー対策課RPS室・再生可能エネルギー推進室室長補佐)

参加費 : 無料

場所 : パルシステム連合会 東新宿本部 2F 第1会議室
東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿 地図


○10/21(金)「スウェーデンの再生可能エネルギーの取り組み」

開催日時 : 2011年10月21日(金)午後14:00〜16:00

講師 : 佐藤吉宗氏(スウェーデンヨーテボリ大学経済学部研究員)

参加費 : 無料

場所 : パルシステム連合会 東新宿本部 2F 第1会議室
東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿 地図


○11/17(木)「協同組織金融機関と「脱原発宣言」の関係」

開催日時 : 2011年11月17日(木)午後15:00〜17:00

講師 : 吉原 毅氏(城南信用金庫理事長)

参加費 : 無料

場所 : 東京都電設工業厚生年金基金会館(電設年金会館)
東京都新宿区大久保2−8−3 地図


※パルシステムでは今後、河野太郎衆議院議員を講師に迎えた学習会も予定しています。詳細が決定しだい、あらためて案内します。


パルシステムの放射能対策


<問い合わせおよび申し込み先>
パルシステム連合会 広報部
TEL:03-6233-7241/FAX:03-3232-6536
Eメール:pal-kouhou@pal.or.jp




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