■過去最大の積雪で復旧まで3年
雪害カンパ贈呈式の様子 |
今年の1月から3月にかけて秋田県湯沢市では、最高で172センチの積雪を観測するほど過去最大の大雪となりました。雄勝りんご生産者同志会がある湯沢市雄勝地方では、湯沢市中心よりも積雪が多い地域であり、250センチを越す積雪となりました。
これにより雄勝りんご生産者同志会で栽培する果樹には、雪の重さによって枝が折れるなどの大きな被害が発生しました。今後3年間ほどは、収穫量が減少するなど深刻な影響が続きます。
パルシステム連合会は会員生協にカンパを呼びかけ、8月2日(火)、寄せられたカンパ金460万円を贈呈しました。
■りんごの収穫量は5割以下に
処分されたりんごの木 |
贈呈式では、カンパ金の贈呈とともに、組合員からのメッセージが贈られました。生産者のみなさんは、大きな雪の被害を受けたにもかかわらず、笑顔で訪問団を迎え「残ったりんごを心を込めて育て、組合員のみなさんに届けたいです」とあいさつしました。
贈呈式後に視察した「りんご園」では、りんごの木が雪の重みで割れている姿が各所に見られました。割けた部分をボルトで固定したり、しなだれそうな枝を下から棒で支えたりして対処しています。しかし昨年の猛暑で花芽がつかず、りんごの実のなっていない木があり、収穫量は例年の5割以下と予想されています。
■さくらんぼ園は6月の暴風雨で全壊
割れてしまったさくらんぼ |
さらに、6月下旬の暴風雨で「さくらんぼ園」はビニールハウスの屋根が全壊してしまいました。雨がさくらんぼにかかり、実が全部割れて虫が付いたため出荷できず、被害は150kgにおよんでいます。
今年の作業は、ハウスを修復し傷がついた実をすべて処分することです。来年に向けてビニールハウスの屋根を張り、管理していく予定です。
|