7月29日(金)から30日(土)にかけて、新潟、福島両県に記録的な豪雨が襲いました。被害にあわれたみなさまには心からお見舞い申し上げます。
パルシステムの産直産地も新潟・福島豪雨の影響を受けました。産地の状況を報告します。
【青果】
○フジミヤ(新潟県津南町、栽培品:とうもろこし、枝豆)
人的、家屋の被害はありませんが、とうもろこしは多くが倒伏しました。収穫は可能ですが、一部茶色くなるなど今後の影響が心配です。枝豆(茶豆)も倒伏しましたが、今年は全体的に干ばつ影響で生育が遅れていたこともあり、収穫に影響はなさそうです。
○有倉きのこ園(新潟県津南町、栽培品:山えのき)
ライフラインおよび人的な被害はありませんでした。産地からさらに山へ入る道路は土砂崩れがひどく、通れなくなっています。
○飯塚農場(新潟県南魚沼市、栽培品:八色すいか・小玉すいか)
畑が冠水し大きな被害がありました。八色すいかは問題ありませんが、小玉すいかに影響が出そうです。
○あいづグリーンネットワーク(福島県会津地域、栽培品:じゃがいも・トマト・きゅうりなど)
冠水地域から外れていますが、一部被害が予想されるため調査しています。じゃがいもの影響が大きそうです。
【米穀】
○JA会津いいで(福島県、栽培品:「エコ・会津こしひかり」)
7月29日に、西会津町、高郷町の川沿いの圃場で草丈から上50センチまで冠水しました。7月31日に西部地区(西会津高郷)で24ha水田が冠水し、そのうち10haに土砂が混入していることが分かりました。ただし、パルシステム向けの生産者「有機の里グループ」の影響はなさそうです。今後は気温が上昇するため、いもち病の多発が懸念されます。
○JAささかみ(新潟県、栽培品:「エコ・新潟こしひかり」など)
阿賀野川の堤防が決壊寸前まで水位が上昇したものの、大きな被害はありませんでした。水稲は生育に大きな影響を与えるほどの水かさにはなりませんでしたが、山あいの水田では一部圃場に土砂が混入した地域があります。大豆も圃場が冠水し、現在被害状況を集約中です。
○JA北蒲みなみ(新潟県、栽培品:「エコ・新潟こしひかり」など)
安田地区では、阿賀野川周辺の圃場で5〜10haほど泥水をかぶってしまったところがありますが、大きな被害とはならない見込みです。一方、京ヶ瀬地区には川の堤防がないため、泥水が流れ込んだところがかなりあり、冠水もしている状況です。ただし、パルシステムの「エコ・チャレンジ」栽培圃場は河川沿いになかったため、大きな影響はない見込みです。
○JA魚沼みなみ(新潟県、栽培品:「エコ・魚沼こしひかり」)
部分的に土砂崩れが発生し、山あいの水田約20ha以上が被害を受けたようです。パルシステム向けの圃場の被害はありませんでした。
○JAにいがた南蒲(新潟県、栽培品:「新潟こしひかり」など)
旧下田村で河川が決壊しました。三条市では家屋が浸水した生産者も何名かおり、圃場についても土砂が混入したところがあります。パルシステム向けに栽培する地域は堤防の決壊もなく、一部圃場で冠水がありましたが、30日には水が引いたため影響はない見込みです。倉庫もパルシステム向けの保管倉庫に影響はありませんでしたが、別の倉庫(下田倉庫)で浸水被害があり職員が清掃に入りました。
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