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掲載日:2011年4月4日

震災の影響により一部畜産品で飼料を変更しています
ご理解とご協力をお願いします
東日本大震災の影響から、パルシステムの畜産産地で飼料の入手が困難になっています。そのため一部産地では飼料の規格を変更し、飼育せざるを得ない状況となっております。ご理解とご協力をお願いします。

●多くの飼料工場が被災している状況です

津波の被害を受けた飼料工場(仙台港)

 東日本大震災の影響により関東以北の太平洋岸の飼料工場に大きな被害がありました。そのため、抗生物質を含まない飼料や遺伝子組み換えでない飼料が手に入らなくなりました。家畜のいのちにかかわる状態であるため、やむなく一定期間に限り代替飼料を使用させていただきます。

 産地ではできるだけ早く従来どおりの飼料を使い生産ができるよう努力していますが、復旧まで半年から1年程度かかる見通しです。ご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。


【震災後の飼料手配状況】

産地 変更の内容
米沢郷牧場(山形県) 非遺伝子組換えに限定していた原料を不分別としています
までっこチキン(岩手県) 抗生物質などを使用しない飼料から一般的に流通している飼料へ変更しています
コアフードの軍鶏(茨城県) 非遺伝子組換えに限定していた原料を不分別としています
商品 変更の内容
産直たまご(白玉、赤玉またはピンク玉)
産直こめたまご
コア・フード平飼いたまご
左記商品すべてのトウモロコシと産直たまご(赤玉またはピンク玉)の大豆粕、コア・フード平飼いたまごのその他の飼料は非遺伝子組換えに限定した原料を不分別としています
※指定配合飼料の入荷が困難なことからエサの指定ができなくなり、黄身の色が濃くなる傾向にあります

【産地の状況】

■関東、東北の産地

 震災の影響で関東以北の飼料工場がほぼすべて稼動停止しています。そのため、飼料不足で充分な飼料を与えられていません。また、燃料不足により、ボイラーや熱源が不足し、母豚や出生したばかりの子豚が弱っています。早期出荷をするにも燃料不足でと畜場まで運べなかったり、と畜場自体が操業を停止したこともありました。


■ポークランドグループ

 ポークランドグループは、1日で120tの飼料を必要としていますが、現在は70tの配合飼料しか手配できません。飼料が入ってこない状況なので、飼料米の配合を増やして生産を維持しています。

 生産者は、「配合飼料が充分に届かないなか、飼料米の取り組みで食いつないでいます。なるべく早く復興していきたいと思います。従来のように管理したこめ豚の出荷ができなくなっていますので、産直豚の利用をお願いします。」と理解を求めています。


■までっこチキン生産者連絡協議会

飼料がなくエサを探している様子

 までっこチキン生産者連絡協議会の1つの産地、株式会社十文字チキンカンパニーでは、震災後の1週間程度で飼料と燃料の供給が途絶えました。震災後の2週目ごろから物流が回復し、現在は飼料や燃料を供給できるようになりました。

 震災後の飼料や燃料の供給が途絶えたため、鶏の死亡が広がりました。元気な鶏を優先し、弱い鶏は殺処分する辛い現状です。この影響で、4月〜5月は大幅に生産を縮小することとなります。

 十文字チキンカンパニーの生産者は「飼料が手に入らず鶏が痩せていく様子は、鶏を飼育する立場として、一番苦しいことです」と話しました。







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