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掲載日:2010年9月15日

パルシステム連合会後援 日本公益学会第11回全国大会
パネルディスカッションでパルシステムの活動を紹介しました
パルシステム連合会は、9月11日(土)、12日(日)に開催された「日本公益学会第11回全国大会」を後援しました。11日には、パネルディスカッションで「消費生協から社会的生協へ〜『生活の協同』を実現する経営哲学とその実践〜」をテーマにパルシステムの事例も紹介しました。

■全国大会は「公益と経営哲学」がテーマ

あいさつする小宮山議員

 日本公益学会は2000年に設立。人文・社会科学、自然科学の分野を問わず日本および世界へ「公益」の理解と普及を図ることを目的に「公益理念」の研究や「公益活動」の実践紹介に取り組んでいます。

 「日本公益学会第11回全国大会」(実行委員長:境新一成城大学教授)は9月11日(土)、12日(日)の両日、成城大学(東京・世田谷区)を会場とし「公益と経営哲学」をテーマに開催されました。

 11日の開会式では小宮山洋子衆議院議員が来場し「現在、政府が取り組む『新しい公共』づくりでも、公益性ある活動へのサポートを検討しています。また、協同労働の協同組合法の立法化についても超党派で活動しているところです。今後、公益の役割が重視されるなか、実り豊かな議論となることを願っています」とあいさつしました。


■「活動が充分評価されていない」との問題提起も

パネルディスカッションの様子

 パルシステム連合会は同大会へ後援し、11日のパネルディスカッション「消費生協から社会的生協へ〜『生活の協同』を実現する経営哲学とその実践」でパルシステムの実践事例を紹介しました。

 パネルディスカッションは、小松隆二慶応義塾大学名誉教授が座長を務め、志波早苗パルシステム連合会職員をコーディネーターとして開催されました。パネリストには、世良耕一東京電機大学准教授、石井芳明経済産業研究所コンサルティングフェロー、橋本吉広NPO法人地域と協同の研究センター理事、村上扶實子生活サポート生協・東京主任相談員、唐笠一雄パルシステム連合会専務理事の5名が参加しました。

 最初に小松名誉教授が「地域に根づいて多彩な活動を続けている協同組合が多い一方、活動の意義が伝わっておらず、社会的地位は決して高いとはいえません」と問題を提起しました。その上で村上主任相談員が、相談業務から感じている組合員の生活変化について紹介し「2007年ごろから家族についての相談が増加しています。家族の離散を防ぐ社会的なしくみが求められます」と、今後生協が果たすべき役割を示しました。


■社会へ開かれた生協が助けあいの地域づくりを

発表する唐笠専務理事

 続いてパルシステムの活動を紹介した唐笠専務理事は「生協は協同や助け合いによる相互扶助を目的とした組織です。その役割の1つは、社会が抱える問題を先がけて声を上げていくことにあります。行政や企業活動とは異なり非営利協同を目的とした第3のセクターとして、さまざまな団体と連携、支援し、お互いが助け合う地域づくりを広めたいと考えています」と話しました。

 また、石井コンサルティングフェローは、ソーシャルビジネスの現状と課題について解説。橋本理事は愛知県で取り組まれている医療、介護を中心とした地域づくりの事例を中心に生協の公益性について語りました。世良准教授は、社会貢献活動への共感から需要を生み出すコーズリレーテッドマーケティングについて、広告効果などとともに事例を紹介しました。

 質疑応答では「定年退職した団塊の世代が働ける生協はどうつくるべきですか」「ワーカーズコレクティブの法制化の可能性はありますか」など、参加者から質問が寄せられ、活発な議論が展開されました。

 小松名誉教授は「公益にとって協同組合の可能性を教わることができました。生協をはじめとする協同組合にとって現在は、活動の原点を見つめなおす機会ではないでしょうか。組合員だけでなく社会へ開かれた活動となることを期待します」とまとめました。




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